★タイムテーブルは近日発表します。
10/24(土)~10/27(火)
【モーニングショー】越後奥三面
黒の牛
祖谷物語―おくのひと―
10/28(水)~10/30(金)
【モーニングショー】ゆきははなである
黒の牛
祖谷物語―おくのひと―

黒の牛
Black Ox

蔦哲一朗監督作品/2024年/日本・台湾・アメリカ/114分/DCP/PG12

■監督・編集 蔦哲一朗
■プロデューサー 市山尚三/エリック・ニアリ/黄インイク/アレックス・ロー
■脚本 蔦哲一朗/久保寺晃一/上田真之/熊野桂太
■撮影 青木穣
■音楽 坂本龍一

■出演  リー・カンション/ふくよ(牛)/田中泯/須森隆文/ケイタケイ

■第49回香港国際映画祭火鳥賞(グランプリ)受賞/第26回全州国際映画NETPAC 賞(最優秀アジア映画賞)受賞/第37回東京国際映画祭アジアの未来部門出品/第73回メルボルン国際映画祭Asia Pacific部門出品ほか多数出品・ノミネート

■オフィシャルサイト
https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/

■物販情報
・パンフレット(1000円)

©NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS

どこからともなく現れた「私」は、自己という「牛」をさがす旅に出る。

急速に変わりゆく時代。住む山を失い、放浪の旅を続けていた狩猟⺠の男は、山中で神々しい黒い牛と邂逅する。男は抵抗する牛を力ずくで連れ帰り、人里離れた⺠家で共に暮らしはじめる。生きるために大地を耕しはじめた男と牛だったが、自然の猛威の前に、息を合わせることができない。しかし、ある禅僧との出会いをきっかけに、次第に心を通わせていく──。

日本初70mmフィルムを一部使用、完成まで8年を要した壮大なスケールの映像詩

禅に伝わる悟りまでの道程を⼗枚の⽜の絵で表した「⼗⽜図(じゅうぎゅうず)」から着想を得て、京都・臨済宗大本山 妙心寺の僧侶各位の協力のもとに制作された、圧倒的映像美で誘う、内なる宇宙と森羅万象をめぐる旅。

ツァイ・ミンリャン作品のアイコンであり、自身も映画を監督している台湾の名優リー・カンションが、この世ならざるものの気配をまとい「⽜と出会う者」を演じ、映画『国宝』で歌舞伎役者・⼩野川万菊役で強烈な印象を残し、先ごろ文化功労者にも選ばれたダンサーの⽥中泯が禅僧として出演。音楽には、⽣前本作の企画に賛同し参加を表明していた坂本⿓⼀の楽曲を使⽤し、場所や時代を超越した世界観をさらに深く印象づけている。

「フィルム以外では映画を撮らない」と明言し、独自の映像哲学で映画制作を続ける蔦哲一朗監督。本作も全編フィルムで撮影し、⻑編劇映画の撮影としては⽇本初となる70mmフィルムも⼀部で使⽤した。⽇本・台湾・アメリカの3か国が⼿を携えた国際共同製作であり、監督の故郷・徳島県三好市をはじめとする四国各地、さらにコロナ禍の台湾でも撮影が行われた。完成まで8年を要し、想像を遥かに超える歳⽉と情熱が注がれた、壮⼤なスケールの映像詩である。

祖谷物語―おくのひと―
The Tale of Iya

蔦哲一朗監督作品/2013年/日本/169分/35mm

■監督・脚本・編集 蔦哲一朗
■脚本 河村匡哉/上田真之/竹野智彦
■撮影 青木穣
■照明 中西克之
■録音 上條慎太郎

■出演 武田梨奈/田中泯/大西信満/村上仁史/石丸佐知/クリストファー・ペレグリニ/山本圭祐/小野孝弘/美輪玲華/城戸廉/森岡龍/河瀬直美

■東京国際映画祭「アジアの未来」部門スペシャルメンション/トロムソ国際映画祭コンペティション部門グランプリ受賞/香港国際映画祭ヤングシネマコンペティション部門審査員特別賞受賞/第6回TAMA映画賞特別賞受賞/パンアジア映画祭最優秀作品賞受賞

■オフィシャルサイト
http://iyamonogatari.jp/

■物販情報
・パンフレット販売未定

©2012 ニコニコフィルム All Rights Reserved.

それでも少女は、山で生きたいと思った。

日本最後の秘境、徳島県・祖谷――。ある夏の日、東京からやって来た青年・工藤は、自然豊かなこの田舎村で、自給自足生活を始めようとしていた。ところが、一見平和な村では、地元の土建業者と自然保護団体との対立や、鹿や猪といった害獣から畑を守ろうとする人々と獣の戦いなど、様々な問題が起こっていた。

そんな中、工藤は人里外れた山奥でひっそりと暮らすお爺と春菜に出会う。電気もガスもなく、物もほとんどない質素なこの家の生活は、時間がとまったかのようにゆっくりしている。効率とは無縁の2人の生活は、工藤の心をゆっくりと浄化していく。しかし、季節が巡るにつれ、おとぎ話のようなお爺と春菜の生活にも変化が起きるのだった…。

35mmフィルムで綴る、美しき故郷のものがたり。

監督は、舞台となった徳島県出身の蔦哲一朗。デジタル化に堂々と反旗を翻し、本作においても、完全35mmフィルムでの撮影を敢行。デジタル化が浸透していく映画業界の逆風に屈することなく、世界の映画に引けを取らない映像美を実現した。東京を除く全てのシーンをオール徳島で撮影し、若草萌える春から雪に閉ざされた冬まで、四季折々の表情を見せる祖谷を克明に記録した。揺れ動く人々の心情を温かに綴った物語は、誰の中にも眠る “心の故郷”を呼び覚まし、時空を遡ったかのような体験をさせてくれる。

主人公・春菜を演じるのは、数多くの本格アクション映画で主演を務める武田梨奈。本作ではアクションを完全封印し、忍び寄る時代の変化や将来の不安に揺れ動く心の機微を巧みに表現。演技派女優としての新境地を披露する。お爺役には、ダンサー・俳優として国内外を問わず活動し、『たそがれ清兵衛』では日本アカデミー賞に輝いた田中泯。青年・工藤役には、『キャタピラー』『さよなら渓谷』など、全身全霊の演技で映画界を揺るがしてきた大西信満と、これ以上ない豪華キャストが出揃った。

【モーニングショー①】越後奥三面ー山に生かされた日々ー デジタルリマスター版
【Morning Show】Echigo Okumiomote : A Traditional Mountain Village

姫田忠義監督作品/1984年/日本/145分/DCP

■監督 姫田忠義
■スタッフ 小泉修吉/伊藤碩男/澤幡正範/中川邦彦/鈴木正義/西別府出/田口洋美/小原信之/山本則子/伊東琴/千葉寛/堀田泰寛/渕上拳

■1984年優秀映画鑑賞会特薦/1984年日本映画ペンクラブ特別推薦/1984年度日本映画ペンクラブノンシアトリカル部門第1位/1984年キネマ旬報文化映画ベストテン2位/1986年シカゴ国際映画祭ドキュメンタリー部門銀賞受賞

■オフィシャルサイト
https://minneiken.wixsite.com/okumiomote

■物販情報
・パンフレット(1000円)


★こちらのプログラムはモーニングショーでの上映です。
料金:一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

©民族文化映像研究所

ケモノの狩り、川魚の漁、山菜やキノコの採集、田畑の耕作……ダムに沈むまで、ここには山に生かされた日本人のくらしのすべてがあった。

新潟県の北部、朝日連峰の懐深くに位置する奥三面(おくみおもて)。人々は山にとりつき、山の恵みを受けて暮らしつづけてきた。冬、深い雪におおわれた山では、ウサギなどの小動物、そして熊を狩る。春には山菜採りが始まる。特に家族総出のゼンマイ採りは、戦争とよばれるほど忙しい。そして慶長2年(1597年)の記録が残る古い田での田植え。奥三面は縄文時代から人の住む歴史の古い村でもある。夏は、かつて焼畑の季節だった。川では仕掛けやヤスでサケ・マス・イワナを捕らえる。秋には、木の実やキノコ採り。そして仕掛けや鉄砲による熊狩りが行われる。「山、山、山……。幾多の恩恵、心の支え……山しかねぇな、山の暮らししかねぇなぁ」と、ある村人は言う。人々は3万haに及ぶ広大な山地をくまなく利用して生きてきた。

その奥三面がダムの底に沈む――。記録スタッフは、ダム建設による閉村を前に、一軒の家と畑を借り、山の四季に見事に対応した奥三面の生活を追いはじめた。

40年前まで確かに存在した山の暮らし。その喪失と記録が現代に問いかける

本作を手掛けたのは、記録映画作家・映像民俗学者として知られる姫田忠義ひきいる民族文化映像研究所(民映研)。 1976年の創設以来、日本列島の津々浦々に伝わる生活や民俗を撮影し、2013年に姫田が没するまでに、フィルム作品119本、ビデオ作品150本にのぼる膨大な記録映画を残した。

山の恵みを細大漏らさず利用する生活が奇跡のように保たれていた奥三面に瞠目した姫田たちが、1980年から4年をかけて撮影したのが『越後奥三面ー山に生かされた日々ー』である。民映研の作品の特徴は、説明テロップを入れず、説明ナレーションも少ないこと。そして、生活全般のありのままの記録を残すことを第一の目標において、安易な物語に回収しないところにある。本作も、その意思が貫かれ、ダム建設による閉村という事件は後景に退き、村人が連綿とつづけてきた山の生活のあり方をただひたすら、几帳面に記録している。昭和の終わりまで自然に寄り添う暮らしをつづけてきた村の最後の姿を、まるごとフィルムで残したいという執念により、世界にも類を見ない記録映画となっている。

姫田はこの映画を「逆修の碑」だと述べている。生きているあいだに自らの死後を弔らうことを逆修という。それは、村の消滅を前に、受け取り手のない記録を残すことへの厳しい自己批評でもあったのだろう。記録は誰のために残されるのか。なんのためになるのか、と。

映画完成から40年以上が経ち、もはや奥三面がダムの底に沈んでから久しい年月が経過した。いま、この記録を、私たちは何のために、どのようにして受け止めることができるだろうか。

【モーニングショー②】ゆきははなである 新野の雪まつり
【Morning Show】Snow as Flowers: Niino's Snow Festival

野田真吉監督作品/1980年/129分/DCP

■演出・編集・制作 野田真吉
■撮影 亘真幸 
■音響 井上洋右 
■タイトル 城所昌夫 
■ナレーター 高島陽
■制作協力 大野耕司/大塚正之/小川克己/岩佐寿枝/亘知也

■オフィシャルサイト
https://gnome15.com/noda-shinkichi/

■物販情報
・パンフレット販売未定


★こちらのプログラムはモーニングショーでの上映です。
料金:一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

仮面仮装の神々がくり返し現れる「新野の雪まつり」。中世からつづく人々の心意を、祭りの中に見出そうとした記録。

長野県阿南町新野の伊豆神社と諏訪社を中心に13世紀頃から続く「新野の雪まつり」の記録。冬に舞い落ちる雪を稲穂の花に見立て、実りの先触れとして五穀豊穣を願う。夜を徹して行われる祭では「きょうまん(競馬)」「翁」などの仮面仮装の芸能が次々と行われ、実りをもたらす精霊「さいほう」の登場に場が沸き立つ。来る一年の生産に向けた農民の日常(ケ)の願いを、ハレの祭りの中に読み取ろうとした作品。