早稲田松竹クラシックスvol.255/アルフレッド・ヒッチコック監督特集

8/29(土)~9/4(月)
裏窓10:2015:00
めまい12:3517:15
~19:25
【レイトショー】サイコ19:40
~21:30

▼チケット販売時刻▼

・10:20『裏窓』からの二本立て ▶ 9:40
・それ以降の回/ラスト1本 ▶ 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー『サイコ』▶ 9:40

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

裏窓
Rear Window

開映時間 10:20/15:00
アルフレッド・ヒッチコック監督作品/1954年/アメリカ/113分/DCP

■監督・製作 アルフレッド・ヒッチコック
■原作 コーネル・ウールリッチ
■脚本 ジョン・マイケル・ヘイズ
■撮影 ロバート・バークス
■編集 ジョージ・トマシーニ
■音楽 フランツ・ワックスマン

■出演 ジェームズ・スチュワート/グレース・ケリー/セルマ・リッター/レイモンド・バー/ ウェンデル・コーリイ

■第27回アカデミー賞監督賞・脚色賞・撮影賞・音響録音賞ノミネート/第20回NY批評家協会賞女優賞受賞

■パンフレット販売なし

©2000 Universal Studios

1つの部屋と1つの視線だけで観客を釘づけにする傑作ミステリー

足を骨折し、車椅子とベッドでの生活を余儀なくされているカメラマンのジェフ。彼は退屈しのぎにと、窓から見える向かいのアパートの人々を眺めるのが日課になっていた。ところがある日、セールスマンの夫と口論をしていた病床の妻がいなくなっていることに気づく。恋人のリザや看護師のステラに協力を依頼し、裏窓を通した調査がはじまる。男が妻を殺したのでは、という数々の状況証拠をつかみ、疑いは確信へと変わっていく…。

本作はウィリアム・アイリッシュの別名でも知られる、コーネル・ウールリッチの短編小説が原作である。ヒッチコックは例によって原作重視ではなく彼好みに大幅な改変をしている。なかでも、主人公ジェフを報道カメラマンにしたことは“のぞき見”というこの映画のポイントをひときわ引き立たせている。足を骨折して動けない人物という設定は、もちろん犯人に襲われるサスペンスを増加させもするが、彼は外部で起こっていることを自分で直接確認できないという点でもサスペンス度を高めている。

物語は水曜の朝にはじまり、土曜の夜でクライマックスをむかえ、そしてエピローグとして翌日曜日をもって終わる。その時間の推移は、空の色や光線の具合、そして各人物の行動で説明しているが、同時にフェイド・アウトをもって各時間の区切りをつけている。なお、殺人を扱いながら死体がズバリと出てこないという点でも、これはヒッチコック映画としてユニークである。

※「ヒッチコックを読む」(フィルムアート社刊)より一部抜粋

めまい
Vertigo

開映時間 12:35/17:15(~終映19:25)
アルフレッド・ヒッチコック監督作品/1958年/アメリカ/128分/DCP

■監督・製作 アルフレッド・ヒッチコック
■原作 ピエール・ボワロー/トーマス・ナルスジャック
■脚本 アレック・コッペル/サミュエル・テイラー
■撮影 ロバート・バークス
■編集 ジョージ・トマシーニ
■音楽 バーナード・ハーマン

■出演 ジェームズ・スチュワート/キム・ノヴァク/バーバラ・ベル・ゲデス/トム・ヘルモア/レイモンド・ベイリー

■第31回アカデミー賞美術賞・音楽賞ノミネート

■パンフレット販売なし

©1996 Universal City Studios, Inc.

ヒッチコックが自身の最高傑作と称した、美しくも不穏なサスペンスの金字塔

刑事ジョン・ファーガソンは、逃走する犯人を追撃中に屋根から落ちそうになる。そんな自分を助けようとした同僚が誤って転落死してしまったことにショックを受けたジョンは、高いところに立つとめまいに襲われる高所恐怖症になってしまう。そのことが原因で警察を辞めたジョンの前に、ある日、旧友のエルスターが現れる。エルスターは自分の妻マデリンの素行を調査してほしいと依頼。マデリンは曾祖母の亡霊にとり憑かれ、不審な行動を繰り返しているという。ジョンはマデリンの尾行を開始するが、そんな彼の見ている前でマデリンは入水自殺を図り…。

フランスの第一線に立つミステリー作家チーム、ピエール・ボワローとトーマ・ナルスジャックの「死者の中から」が原作である。ヒッチコックは舞台を南フランスからサンフランシスコへ移したのをはじめ、例によって大幅な改変を行っている。

ある人物が別の人物を装うというシチュエーションはヒッチ映画によく現れるが、本作はそのトリックをもっとも大がかりに利用したもので、ウソでかためたミステリー物語の面白さに徹している。死者につき動かされる男の恋心もかなり激しく、ヒッチ作品中もっとも甘さを漂わせた作品となった。またヒロインのドレスや髪の色、さらに“めまい”の眩惑的シーンなど色彩の処理も見事である。

※「ヒッチコックを読む」(フィルムアート社刊)より一部抜粋

【レイトショー】サイコ
【Late Show】Psycho

開映時間 19:40(~終映21:30)
アルフレッド・ヒッチコック監督作品/1960年/アメリカ/109分/DCP

■監督 アルフレッド・ヒッチコック
■原作 ロバート・ブロック
■脚本 ジョセフ・ステファノ
■撮影 ジョン・L・ラッセル
■編集 ジョージ・トマシーニ
■音楽 バーナード・ハーマン

■出演 アンソニー・パーキンス/ジャネット・リー/ジョン・ギャヴィン/ヴェラ・マイルズ/マーティン・バルサム/サイモン・オークランド/ジョン・マッキンタイア/ジョン・アンダーソン/パトリシア・ヒッチコック

■第33回アカデミー賞助演女優賞・監督賞・撮影賞(白黒)・美術監督装置賞(白黒)ノミネート/第18回 ゴールデン・グローブ賞助演女優賞受賞

■パンフレット販売なし


★こちらのプログラムはレイトショーでの上映です。
レイトショー料金:一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

©1960 Shamley Productions, Inc. All Rights Reserved.

シャワーシーンで映画史を変えた、スリラーの原点にして永遠の衝撃作!

不動産会社に勤務するマリオンは、預かった4万ドルを出来心から横領し、車で逃走してしまう。婚約者サムの経済的事情もあって結婚できなかったマリオンは、これで何とかなるのではと考えたのだ。途中、社長に目撃されたり、警官に目を付けられるものの、中古車に乗り換えて逃げ続ける。当てもないまま車を走らせたマリオンは、郊外のベイツ・モーテルにたどり着いた。その夜、シャワーを浴びるマリオンに迫る一つの影が…。

“サイコ・サスペンス”の原点となった巨匠ヒッチコックのモノクロ撮影による野心作。後のホラー・ジャンルにも計り知れない影響を与えた。公開当時、ネタバレを避けるため、途中入場や内容口外禁止令が出されたという。天才タイトルデザイナー、ソウル・バスが画コンテに協力した戦慄のシャワー・シーンは、映像表現の革命であり今や伝説となっている。

映画がモノクロからカラーの時代に移ってゆく中、本作に関してヒッチコックは最初から、モノクロで製作すると語っていた。有名なシャワー・シーンでは実際に刺されているカットがないにも関わらず、非常にショッキングなシーンとなっており、本作をカラーで撮ると凄惨になりすぎると判断したためだという。なお、その印象的なシャワー・シーンで使用されている血は、実はチョコレートソース。予想外な甘さ漂う殺人現場であった。

※「第一回・新午前十時の映画祭HP」より抜粋