『メイデン』『ルノワール』 // 特別レイトショー『aftersun/アフターサン』 | 早稲田松竹 official web site | 高田馬場の名画座
11/15(土)~11/17(月)
メイデン10:4015:15
ルノワール12:5517:30
~19:35
【レイトショー】aftersun/アフターサン19:50
~21:35
11/18(火)~11/21(金)
ルノワール10:4015:15
メイデン13:0017:35
~19:35
【レイトショー】aftersun/アフターサン19:50
~21:35

▼チケット販売時刻▼

・初回からの二本立て >>> 10:00
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー >>> 10:00

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★指定席でご案内しております。チケットの販売は窓口のみとなります。受付にお時間がかかることが予想されますので、ご来場の際はお時間に余裕を持ってお越しください。
★そのほか、ご入場システムに関する詳細は、「劇場案内」ページをお読みください。

メイデン
The Maiden

開映時間 【11/15(土)~11/17(金)】10:40 / 15:15【11/18(火)~11/21(金)】13:00 / 17:35(~終映19:35)
グラハム・フォイ監督作品/2022年/カナダ/117分/DCP

■監督・脚本 グラハム・フォイ
■プロデューサー ダイヴァ・ザルニエリウナ/ダン・モントゴメール
■撮影 ケリー・ジェフリー
■編集 ブレンダン・ミルズ

■出演 ジャクソン・スルイター/マルセル・T・ヒメネス/ヘイリー・ネス/カレブ・ブラウ/シエナ・ イー

■第79回ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門“未来の映画賞”受賞/第75回カンヌ国際映画祭の批評家週間「Next Step」プログラム招待

■物販情報
・パンフレット(1000円)
・B2ポスター(600円)
・B3ポスター(500円)
・ポストカード(300円)

■オフィシャルサイト
https://maiden.crepuscule-films.com/

©2022 FF Films and Medium Density Fibreboard Films.

「死後の待合室」で二人は出逢い、時空を彷徨う ─────

カイルとコルトンは、カルガリーの郊外に住む高校生。親友同士のふたりは住宅地をスケートボードで駆け抜けたり、渓谷で水遊びに興じたりと、気の向くままに日々を過ごしている。夏休みが終わりに近づいたある夜、立入禁止区域の鉄道の線路に侵入したカイルに惨たらしい出来事が降りかかる。

その頃、同じ高校に通う少女ホイットニーが行方不明になり、奇しくもコルトンが渓谷の岩場で拾ったホイットニーの日記帳には、学校での人間関係に悩む彼女の切実な心情が綴られていた。果たしてホイットニーの身に何が起こり、彼女はどこへ消えたのか。孤立したコルトンは、どうすれば心の空洞を埋めることができるのか。そして、まだ現世をさまよっているかもしれないカイルの魂の行く末とは……。

カナダ・カルガリー郊外を舞台に、思春期の少年少女の友情と孤独、喪失の悲しみを紡ぎ上げた、メランコリックで魔法めいた映像世界

ある日突然、取り返しのつかない悲劇に見舞われた高校生の若者たち。やるせない喪失感と孤独に苛まれる少年少女3人の物語を、粒子の粗い16ミリフィルムの質感を生かしたみずみずしい映像美で紡ぎ上げ、観る者に超自然的とも言える魔法めいた映画体験をもたらす。

グラハム・フォイ監督の長編デビュー作『メイデン』は、彼自身が育ったカナダ西部のアルバータ州カルガリーで撮影を行ったメランコリックな青春映画。いずれもオーディションで見出され、これが映画デビュー作となったジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネスの演技と存在感も特筆もの。なかでも若き日のリヴァー・フェニックスを想起させるスルイターの鮮烈なカリスマ性には、多くの観客が目を奪われることだろう。本作は、第79回ヴェネツィア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門で”未来の映画賞”を受賞、第75回カンヌ国際映画祭の批評家週間「Next Step」のプログラムにも招待され、フォイ監督は期待の新鋭として世界に認められた。

ルノワール
Renoir

開映時間 【11/15(土)~11/17(金)】12:55 / 17:30(~終映19:35)【11/18(火)~11/21(金)】10:40 / 15:15
早川千絵監督作品/2025年/日本・フランス・シンガポール・フィリピン・インドネシア・カタール/122分/DCP

■監督・脚本 早川千絵
■撮影 浦田秀穂
■編集 アン・クロッツ
■音楽 レミ・ブーバル

■出演 鈴木唯/石田ひかり/リリー・フランキー/中島歩/河合優実/坂東龍汰/Hana Hope/高梨琴乃/西原亜希/谷川昭一朗/宮下今日子/中村恩恵

■第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品

■物販情報
・パンフレット(1200円)

■オフィシャルサイト
https://happinet-phantom.com/renoir/

© 2025「RENOIR」製作委員会 / International Partners

うれしい、楽しい、寂しい、怖い。そして“哀しい”を知り、 少女は大人になる。

日本がバブル経済絶頂期にあった、1980年代のある夏。11歳のフキは、両親と3人で郊外に暮らしている。ときには大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性をもつ彼女は、得意の想像力を膨らませながら、自由気ままな夏休みを過ごしていた。ときどき垣間見る大人の世界は複雑な事情が絡み合い、どこか滑稽で刺激的。だが、闘病中の父と、仕事に追われる母の間にはいつしか大きな溝が生まれ、フキの日常も否応なしに揺らいでいく――。

『PLAN 75』早川千絵監督待望の最新作。不完全な大人たちの孤独や痛みに触れる、11歳のひと夏。

長編デビュー作『PLAN 75』では、高齢化社会が深刻化した近い将来の日本を舞台に、75 歳以上の国民に生死の選択を迫る衝撃的な物語を描き、同年のカンヌ国際映画祭ある視点部門カメラドール特別賞を受賞、アカデミー賞日本代表としても選出されるなど、新たな才能として世界中の注目を集めた早川千絵監督。

3年ぶりの最新作『ルノワール』で綴られるのは、11歳の少女が、大人の世界を覗きながら、人々の心の痛みに触れていくまでを繊細な筆致で描いた、あるひと夏の物語。死への好奇心と怯え。生きることのどうしようもない寂しさ。誰かの温もりを求める気持ち。少女の視点から浮かび上がるさまざまな感情のきらめきに、誰もが心を掻き立てられる。 

多数の候補者の中からオーディションで主演に大抜擢されたのは、当時役柄と同じ11 歳だった鈴木唯。フキの母・詩子役を演じるのは、名作『ふたり』で鮮烈な映画デビューを飾り、これまで数々の映画賞を受賞してきた石田ひかり。父・圭司役は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝いた『万引き家族』で主演を務めるなど、今や日本映画界に欠かせない名優リリー・フランキー。また、フキが出会う大人たちには、中島歩、河合優実、坂東龍汰ら実力派が出演。2025年を代表する日本映画の傑作が誕生した。

【レイトショー】aftersun/アフターサン
【Late Show】Aftersun

開映時間 19:50(~終映21:35)
シャーロット・ウェルズ監督作品/2022年/イギリス・アメリカ/101分/DCP

■監督・脚本 シャーロット・ウェルズ
■製作 アデル・ロマンスキー/エイミー・ジャクソン/バリー・ジェンキンス/マーク・セリアク
■撮影 グレゴリー・オーク
■編集 ブレア・マックレンドン
■音楽 オリヴァー・コーツ

■出演 ポール・メスカル/フランキー・コリオ/セリア・ロールソン・ホール

■2022年アカデミー賞主演男優賞ノミネート/英国アカデミー賞新人賞<監督>受賞・主演男優賞ほか2部門ノミネート/カンヌ国際映画祭批評家週間<フレンチタッチ賞>受賞/全米批評家協会賞監督賞受賞 ほか多数受賞・ノミネート

■パンフレット販売なし

© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation,
The British Film Institute & Tango 2022


★本作品は特別レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします。

最後の夏休みを再生する

思春期真っただ中、11歳のソフィは、離れて暮らす若き父・カラムとトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ローファイな映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく…。

映画界に新たな波を起こす、フレッシュな才能が集結。誰の心にも在る、大切な人との大切な記憶の物語。

11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父と同じ年齢になった彼女の視点で綴った本作。2022年カンヌ国際映画祭での上映を皮切りに話題を呼び、A24が北米配給権を獲得。多くのメディアが"ベストムービー”に挙げるなど勢いはとどまらず、その年を代表する1本となった。

監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾ったスコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。本作は、成長した娘の視点を通して、まばゆさとヒリヒリした痛みを焼きつける宝物のような思い出を振り返るというフィクションであると同時に、1987年生まれのウェルズ監督のパーソナルな自叙伝の要素も多く盛り込まれている。家庭用小型ビデオカメラやポラロイドといったアイテムや、クイーン&デヴィッド・ボウイ「アンダー・プレッシャー」、ブラー「テンダー」等のヒットソングが全篇を彩り、90年代のローファイな夏休みが再現された。

繊細な父親を演じたポール・メスカルは本作でアカデミー賞主演男優賞のノミネートを果たし、『グラディエーター2』の主演に抜擢されるなど活躍が期待されている。思春期のソフィ役には半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオが務めた。