『ミステリアス・スキン』『エレファント』 // 特別レイトショー『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』
10/11(土)~10/17(金)
エレファント12:3516:20
ミステリアス・スキン10:3014:1518:00
~19:50
【レイトショー】ライフ・ゴーズ・オン20:05
~21:50

▼チケット販売時刻▼

・初回からの二本立て >>> 9:50
・それ以降の回/ラスト1本 >>> 各回その直前の回が始まって10分後
・レイトショー >>> 9:50

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エレファント
Elephant

開映時間 12:35 / 16:20
ガス・ヴァン・サント監督作品/2003年/アメリカ/81分/Blu-ray

■監督・脚本・編集 ガス・ヴァン・サント
■製作 ダニー・ウルフ
■製作総指揮 ダイアン・キートン/ビル・ロビンソン 
■撮影 ハリス・サヴィデス

■出演 ジョン・ロビンソン/ アレックス・フロスト/エリック・デューレン/イライアス・マッコネル/ジョーダン・テイラー/ ティモシー・ボトムズ

■2003年カンヌ国際映画祭 パルムドール・監督賞受賞/2003年NY批評家協会賞撮影賞受賞/2003年インディペンデント・スピリット賞監督賞・撮影賞ノミネート

■パンフレット販売なし

いつもと同じ1日だと思ってた。

泥酔した父親を車に乗せ、学校に遅刻してきたジョン。公園でカップルのポートフォリオを撮り終えたフォトグラファー志望のイーライ。女子に人気のあるアメフト部のネイサンは、ガールフレンドと待ち合わせてランチへ。カフェテリアで女子たちが噂話とダイエット話に花を咲かせ、疎外感を感じている少女ミシェルは図書室のボランティアへと急ぐ。教室では内向的なアレックスが、丸めたティッシュを投げつけられている。ごく普通の日常が淡々と流れていくなか、少年たちの危ういバランスが崩れ始めていた。その日も、いつもと変わらぬ、平和な一日になるはずだったのに……。

アイダホ州ポートランド。アメフト、図書館、カフェテラス、写真部、ダイエット。ごく普通の高校生たち。

監督は『マイ・プライベート・アイダホ』『ドラッグストア・カウボーイ』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』と、揺れ動きながら居場所を探し求める少年たちを、彼らと同じ視点で見つめ続けるガス・ヴァン・サント。1999年に起きたコロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしたこの作品は、そのセンセーショナルな事件ゆえに製作が難航した。しかし女優のダイアナ・キートンがプロデューサーとなりようやく企画が実現。声高に問題点や解釈を指摘するのではなく、普通の高校生たちの日常を見つめ、〈事件〉へと至るまでの時間を淡々と描いていく。

監督の地元でもあるポートランド北東部で行われた撮影は廃校を使い、監督とのコラボレーションで作業は進められた。実際の高校生3000人から選ばれた出演者は、自分の話や体験を盛り込みながらセリフを作っていき、何気ない中にもリアリティのある脚本が生まれている。

平和に見えてどこか居心地の悪さや、アンバランスな気分を抱えている日常の風景を映し出す為、監督と撮影監督サヴィデスは、名匠フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリーやアメリカの原風景を映し出すフォトグラファー、ウィリアム・エグルストンの写真にインスピレーションを求め、子供たちを背後から見つめる映像は、心のざわめきを感じさせる。

ミステリアス・スキン
Mysterious Skin

開映時間 10:30 / 14:15 / 18:00(~終映19:50)
グレッグ・アラキ監督作品/2004年/アメリカ/105分/DCP/R15+

■監督・脚本・編集 グレッグ・アラキ
■原作 スコット・ハイム『謎めいた肌』(ハーパーコリンズ・ジャパン刊)
■製作 メアリー・ジェーン・スカルスキー/ジェフリー・レビ=ヒント/グレッグ・アラキ
■撮影 スティーブ・ゲイナー
■音楽 ハロルド・バッド/ロビン・ガスリー
■音楽監修 ハワード・パー

■出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ブラディ・コーベット/ミシェル・トラクテンバーグ/ジェフリー・リコン/ビル・セイジ/メアリー・リン・ライスカブ/エリザベス・シュー

■2004年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門公式出品/2004年トロント国際映画祭公式出品/2004年ベルゲン映画祭最優秀作品賞受賞/2005年サンダンス映画祭公式出品/2005年シアトル国際映画祭ゴールデン・スペース・ニードル賞受賞/2005年ロッテルダム国際映画祭Moviezone賞受賞 ほか多数受賞・ノミネート

■パンフレット販売未定

■オフィシャルサイト
https://sundae-films.com/mysterious-skin/

©MMIV Mysterious Films, LLC

僕たちが壊れた 8歳の夏

カンザス州の田舎町ハッチンソン。1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳の少年ブライアンとニールは、常習的に幼い子供への性加害を行なっていた一人の<コーチ>によって大きく人生を狂わされる。精神的なショックから自分の身に起きたことを忘れてしまったブライアンは、やがて宇宙人に誘拐されたために記憶を失ったのだと思い込むように。一方、<コーチ>と8歳の自分の間にあったものは「愛」だと信じるニールは、彼の影を追い求めて年上の男たちを相手に体を売りながら生きていく道を選んだ。「空白の記憶」から10年、ブライアンが真実を取り戻そうとするうち、手がかりとして浮かび上がってきたのは繰り返し夢に現れる一人の少年。そして、その少年がニールであることをついに突き止めたブライアンだったが……。

幼少期に心の傷を負った少年たちの行く末を描く、比類なき青春映画

90年代、“ニュー・クィア・シネマ”のムーブメントを牽引し、つねに時代の遥か先を見据えてきたグレッグ・アラキ。長編8作目となる本作は、2004年ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに、各国映画祭で上映されて大きな反響を呼んだ。

主演は当時23歳でブレイク前のジョセフ・ゴードン=レヴィット、現在は映画監督として世界に名を轟かせるブラディ・コーベットが、幼少期に同じ野球チームの監督から受けた性加害によって心の傷を負った二人の対照的な主人公ニールとブライアンを演じた。その他にも、今年2月の急逝が惜しまれるミシェル・トラクテンバーグをはじめ、メアリー・リン・ライスカブ、エリザベス・シューなど実力派俳優たちが脇を固めている。

また、アンビエントミュージック界の巨匠ハロルド・バッドとコクトー・ツインズの天才ロビン・ガスリーがオリジナル劇伴を手掛け、シガー・ロスやスロウダイヴ、カーヴ、ライドなど音楽マニアのグレッグ・アラキらしいサウンドトラックが忘れがたい余韻を残す。そして、監督が映像化を熱望した唯一の原作は、スコット・ハイムが1995年に発表した同名小説。自身の実体験をもとにしたと語る著者も「これ以上の映画化はない」と太鼓判を押す、最良の実写版『ミステリアス・スキン』。その製作から20年――世界中でグレッグ・アラキの再評価が高まるなか、いま観られるべき傑作となっている。

【レイトショー】ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
【Late Show】Certain Women

開映時間 20:05(~終映21:50)
ケリー・ライカート監督作品/2016年/アメリカ /107分/Blu-ray

■監督・脚本・編集  ケリー・ライカート
■製作総指揮 トッド・ヘインズ/ラリー・フェセンデン/クリストファー・キャロル/ネイサン・ケリー
■原作 マイリー・メロイ
■撮影 クリストファー・ブロベルト
■音楽 ジェフ・グレイス

■出演  ローラ・ダーン/クリステン・スチュワート/ミシェル・ウィリアムズ/ジェームズ・レグロス/ジャレッド・ハリス/リリー・グラッドストーン/ルネ・オーベルジョノワ

■2016年BFIロンドン映画祭最優秀作品賞受賞/2016年ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞受賞/2016年インディペンデント・スピリット賞監督賞・助演女優賞ノミネート ほか多数ノミネート

■パンフレット販売なし

© 2016 Clyde Park, LLC. All Rights Reserved.


★本作品は特別レイトショー上映です。
☟入場料金
一律1200円(割引なし)
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします。

明日の私はどこへ行くのだろう。

厄介なクライアントに振り回される弁護士のローラ、新居の建設のことしか頭にないジーナ、弁護士をしながら夜間学校で市民向けに法律を教えるエリザベス、牧場で孤独に馬と向き合うジェイミー。アメリカの小さな町の中でそれぞれ懸命に生きる彼女たちのたどり着く先は…。

『ウェンディ&ルーシー』の ケリー・ライカートが監督・脚本を手がけ、英語圏最大の文芸誌グランダのベスト・ヤング・ノベリスト・アメリカにも選ばれたマイリー・メロイの短編小説を映画化。アメリカ北西部モンタナの田舎町を舞台に、4人の女性たちがそれぞれ悩みを抱えながら懸命に生きる姿を描く。

キャストは「トワイライト」シリーズや『アクトレス~女たちの舞台~』のクリステン・スチュワート、本作で監督とは3回目のタッグを組み、ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞を受賞したミシェル・ウィリアムズ、『ブルーベルベット』のローラ・ダーン、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のリリー・グラッドストーン。自分の道を切り開こうとする女性をそれぞれ細やかに演じている。製作総指揮には『キャロル』のトッド・へインズ。ライカート監督と旧知の仲であり、製作総指揮としてクレジットされるのは本作で5度目となっている。