『クィア/QUEER』+『君の名前で僕を呼んで』/『裸のランチ 4Kレストア版』
10/18(土)~10/20(月)
君の名前で僕を呼んで
クィア/QUEER
10/21(火)~10/24(金)
裸のランチ
クィア/QUEER

☆週の途中で『クィア/QUEER』の併映作品が替わります。
☆タイムテーブルは近日発表いたします。

クィア/QUEER
Queer

ルカ・グァダニーノ監督作品/2024年/イタリア・アメリカ/137分/DCP/R15+

■監督 ルカ・グァダニーノ
■原作 ウィリアム・S・バロウズ『クィア』(河出書房新社刊)
■脚本 ジャスティン・カリツケス
■撮影 サヨムプー・ムックディプローム
■編集 マルコ・コスタ
■音楽 トレント・レズナー&アッティカス・ロス

■出演 ダニエル・クレイグ/ ドリュー・スターキー/ジェイソン・シュワルツマン/レスリー・マンヴィル

■第81回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品/第82回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート/2024年ヨーロッパ映画賞男優賞ノミネート/ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演男優賞受賞 ほか多数受賞・ノミネート

■オフィシャルサイト
https://gaga.ne.jp/queer/

■物販情報
・パンフレット(990円)

©2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.

君がくれた、途方もない孤独

1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でごまかしていたアメリカ人駐在員のウィリアム・リーは、若く美しくミステリアスな青年ユージーン・アラートンと出会う。一目で恋に落ちるリー。乾ききった心がユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほど募るのは孤独ばかり。リーは一緒に人生を変える奇跡の体験をしようと、ユージーンを幻想的な南米への旅へと誘い出すが──。

ルカ・グァダニーノ×ダニエル・クレイグで贈る、一途な恋のために、地の果てまでも行く男の物語。

『君の名前で僕を呼んで』でひと夏の切ない恋を描いたルカ・グァダニーノ監督が、今度は愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男を描く。主人公の孤独な中年男を演じるのは、ジェームズ・ボンドの鎧を脱ぎ捨てたダニエル・クレイグ。共演は今年最高の“発見”との呼び声も高い、クールな表情に隠された繊細な心のゆらぎを体現した美しきドリュー・スターキー。

原作はビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズが、謎多き人生を赤裸々に綴り、一度は出版を封印した自伝的小説。トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手掛けた音楽と、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーらの挿入歌が聴覚を、ファッションの新しい軌道を創り上げたJW Andersonのジョナサン・アンダーソンによる衣装が視覚を魅了する。愛を確かめるために男がたどり着いた数奇な手段とは──究極の愛を探し求める姿が、あまりに無様で崇高で、どこまでも愛おしいラブストーリー。

君の名前で僕を呼んで
Call Me by Your Name

ルカ・グァダニーノ監督作品/2017年/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ/132分/DCP/PG12

■監督 ルカ・グァダニーノ
■脚色 ジェームズ・アイヴォリー
■原作 アンドレ・アシマン「君の名前で僕を呼んで」(オークラ出版刊)
■製作 ピーター・スピアーズ/ルカ・グァダニーノ/ジェームズ・アイヴォリー/ハワード・ローゼンマン ほか
■撮影 サヨムプー・ムックディープロム
■編集 ウォルター・ファサーノ
■挿入歌 スフィアン・スティーヴンス

■出演 ティモシー・シャラメ/アーミー・ハマー/マイケル・スタールバーグ/アミラ・カサール/ビクトワール・デュボワ/エステール・ガレル

■2017年アカデミー賞脚色賞受賞、作品賞・主演男優賞・歌曲賞ノミネート/ゴールデン・グローブ賞作品賞・主演男優賞・助演男優賞ノミネート ほか多数受賞・ノミネート

■パンフレット販売なし

■オフィシャルサイト
https://happinet-phantom.com/cmbyn-movie/

©Frenesy, La Cinefacture

何ひとつ忘れない。

1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と過ごす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく…。

17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描くまばゆい傑作。

17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた本作。男女を問わず、世代を問わず、たとえ今は忘れてしまっていても、誰もが胸の中にある柔らかな場所を思い出すような、まばゆい傑作だ。全米公開されると大ヒットを記録し、一大センセーションを巻き起こした。

主人公エリオには本作が初主演のティモシー・シャラメ。弱冠22歳にしてアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされ、数々の賞を受賞した。相手役オリヴァーは『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマーが演じる。2人の間に起こる化学反応は必見だ。監督は『ミラノ、愛に生きる』のイタリアの俊英ルカ・グァダニーノ。長編映画第5作となる本作で、いよいよその才能を成熟させた。脚色は『日の名残り』の名匠ジェームズ・アイヴォリー。エリオの父が息子に語り返る台詞は、誰もが涙する本作のハイライトのひとつである。アイヴォリーは89歳にしてアカデミー賞脚色賞に輝いた。

裸のランチ 4Kレストア版
Naked Lunch

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品/1991年/イギリス・カナダ/116分/DCP

■監督・脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
■原作 ウィリアム・S・バロウズ
■撮影 ピーター・サシツキー
■音楽:ハワード・ショア/オーネット・コールマン

■出演 ピーター・ウェラー/ジュディ・デイヴィス/イアン・ホルム/ジュリアン・サンズ/ロイ・シャイダー

■第57回 NY映画批評家協会賞最優秀脚本賞 ・最優秀助演女優賞/第26回 全米批評家協会賞最優秀監督賞・最優秀脚本賞

■パンフレット販売なし

© Recorded Picture Company (Productions) Limited and Naked Lunch Productions Limited. 1991.

★当館では2K上映となります。

スキャンダラス、そしてグロテスク。20世紀最強の妄想世界へようこそ。

ニューヨークで害虫駆除員をしているウィリアム・リーは、ドラッグでハイな気分になったまま≪ウィリアム・テルごっこ≫で妻を殺してしまう。彼は麻薬の力に導かれ、謎の都市≪インターゾーン≫へと逃げ込むが、そこは奇怪な人々がうごめく不思議な街だった。混沌と眩惑のなかでリーは次第に自分を見失い、奇妙な“陰謀”に巻き込まれてゆく…。

原作ウィリアム・S・バロウズ×監督デイヴィッド・クローネンバーグ。二人の天才の想像力が誘う信じられない脳内冒険。

『スキャナーズ』『ヴィデオドローム』『デッドゾーン』などの刺激的傑作を数多く手掛けてきたカナダの鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が、異端の大作家ウィリアム・S・バロウズによるビート文学の最高峰といわれる“禁書”をまさかの映像化。映像化不能といわれた原作を大胆に再構築、バロウズの半生を盛り込みながら現実逃避、依存の先にあらわれる幻想地獄を描き切る。製作は『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』のジェレミー・トーマス。主演は『ロボコップ』のピーター・ウェラー。