【注意事項】
・チケットの払い戻しはできません。
・18歳未満の方はご入場いただけません。
・チケットに記載された整理番号順に開映の20分前よりご入場いただき、場内は全席自由席となります。
・混雑している場合は、映画が始まって30分経ちますと、次の回までご入場をお待ちいただくことがございます。
・飲酒された方のご入場、アルコール類のお持ち込みはお断りいたします。
・他のお客様に迷惑をかける方、不快な思いをさせる可能性のある方のご入場はお断りいたします。
・特別興行のため、招待券はご利用いただけません。
・終了時刻などが変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
・当館の事情により上映を中止した場合は、ご購入されたチケットの払い戻しをいたします。
ただし、チケット購入金額以外の費用(当館までの交通費等)はお支払いいたしません。
HOUSE ハウス
(1977年 日本 88分 )
■監督・製作 大林宣彦
■製作 山田順彦
■原案 大林千茱萸
■脚本 桂千穂
■撮影 阪本善尚
■編集 小川信夫
■音楽 小林亜星/ミッキー吉野
■出演 池上季実子/大場久美子/松原愛/神保美喜/佐藤美恵子/宮古昌代/田中エリ子/尾崎紀世彦/笹沢左保/小林亜星/鰐淵晴子/南田洋子
★本編はカラーです。
イタリアから帰国した父に再婚相手を紹介され傷心した女子中学生・オシャレは、夏休みに父とともに行くはずだった軽井沢旅行をキャンセルし、演劇部の仲良し6人と死んだ母の田舎に棲む伯母であるおばちゃまの家に行くことを思いついた。<羽臼屋敷>にひとり棲むおばちゃまは7人を歓迎するが、次第に怪奇な出来事が少女たちに降りかかる。なんと、おばちゃまはすでにこの世の人ではなく、戦死した恋人への思いだけで存在し続ける生き霊だったのだ…。
当時、CM界の鬼才と呼ばれた大林宣彦の映画監督デビュー作。7人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に、幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描く、異色のファンタスティック・ホラー!
転校生
(1982年 日本 112分 )
■監督 大林宣彦
■原作 山中恒「おれがあいつであいつがおれで」
■脚本 剣持亘
■撮影 阪本善尚
■音楽 林昌平
■出演 尾美としのり/小林聡美/佐藤允/樹木希林/宍戸錠
★プリントの経年劣化により、全編にわたり退色が生じています。お見苦しい箇所もございますが、ご了承の上ご鑑賞いただきますようお願いいたします。
★本編はカラーです(一部モノクロ)。
坂と港の街・尾道の中学校に斉藤一美という女の子が転校してきた。その中学校には斉藤一夫という一文字違いの男の子がいた。実は二人は幼なじみだったのだが、そのことで言い合っているうちに、お寺の石段から転げ落ちてしまう。とたんに一美と一夫の体がそっくり入れ替わるという異常事態が発生! 2人は仕方なく、お互いの家や家族、友人までもそっくりそのまま取り替えて暮らし始めるのだが…。
山中恒の小説「おれがあいつで あいつがおれで」を、大林宣彦監督が当時無名の新人だった尾美としのりと小林聡美を起用して映画化。撮り方によっては異質な映画もできそうな素材だが、大林監督はこの原作の中に思春期の原点を見出だし、そのテーマをクールに、しかしその一方には青春への懐かしさ、いま青春の日々に踏み迷う少年・少女たちへのいたわりをこめながら、鮮やかに映像化している。
時をかける少女
(1983年 日本 104分 )
■監督・脚本・編集 大林宣彦
■原作 筒井康隆「時をかける少女」
■脚本 剣持亘
■撮影 阪本善尚
■音楽 松任谷正隆
■出演 原田知世/高柳良一/尾美としのり/津田ゆかり/岸部一徳/根岸季衣/内藤誠/上原謙
季節は春。主人公の芳山和子16歳は、どうやら初めての恋を知ろうとしている。相手は同じクラスの深町一夫。男の子のくせに花に興味がある、ちょっと変わった少年だが、和子は他の男子達にはない魅力を感じていた。
ある土曜日の放課後、掃除当番の和子は1人理科室の実験室で不審な物音を聞きつける。誰もいないはずなのに…思い切って実験室に入ってみるが、突然和子は不思議な香りに包まれて気を失ってしまう。気がついた時には、何事もなかったかのように整然としていた。しかし、その日から和子は時間の感覚がデタラメになったような奇妙な感じに襲われるようになっていた。
ある日突然、時間を飛び越える能力を持ってしまった少女が経験する不思議な出来事と悲しい恋。『時をかける少女』は、筒井康隆の同名小説を映像化したファンタジックな愛の物語である。不思議な体験をするヒロイン、芳山和子役には原田知世。映画デビューとなった本作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、自身が歌った主題歌は大ヒットを記録した。
さびしんぼう
(1985年 日本 112分 )
■監督・脚本・編集 大林宣彦
■原作 山中恒「なんだかへんて子」
■脚本 剣持亘/内藤忠司
■撮影 阪本善尚
■音楽 瀬尾一三
■出演 富田靖子/尾美としのり/藤田弓子/小林稔侍/佐藤允/岸部一徳
寺の住職の一人息子、井上ヒロキは、いたずら好きの勉強嫌いで、カメラが趣味。やっと手に入れたズームレンズからのぞくのは、隣の女子高で放課後になるとショパンの「別れの曲」を弾いている女の子。ちょっと淋しげな横顔に惹かれるヒロキは、いつしか彼女を“さびしんぼう”と呼ぶようになる。
そんなヒロキの前に、ある日ひょっこり、一人の女の子が現れた。ダブダブの服に、ピエロのような顔をして、ヒロキの顔を見てはニィっと笑う。その子は自分を「さびしんぼう」と名乗り、それ以来事あるごとに現れるようになって…。
『転校生』『時をかける少女』に続く、尾道三部作の最終作が、この『さびしんぼう』である。三部作中、最もノスタルジックでファンタジーに溢れるこの作品は、大林監督が20年来温め続けていたもの。前二作に描かれなかった尾道の冬が舞台となっている。大林監督特有の笑いと感動をふんだんに盛り込み、冬の陽だまりの暖かさがじかに伝わってくるようなハートフルな作品だ。『転校生』のメルヘンと『時をかける少女』のファンタジーを再び結集させた、暖かくも切ない恋の物語。
ふたり
(1991年 日本 150分 )
■監督・編集 大林宣彦
■原作 赤川次郎「ふたり」
■脚本 桂千穂
■撮影 長野重一
■音楽 久石譲
■出演 石田ひかり/中嶋朋子/尾美としのり/柴山智加/中江有里/島崎和歌子/増田恵子/岸部一徳/富司純子
ドジでのろまな夢見る14歳の実加は、優しい両親と自分とは正反対のしっかり者の姉・千津子に囲まれて幸せな日々を送っていた。ところがある朝、学校へ行く途中、忘れ物を取りに戻ろうとした千津子は、突然動き出したトラックの下敷きになって死んでしまう。ある日、変質者に襲われかけた実加は、死んだ千津子の幽霊に助けられる。その日以来、実加が難関にぶつかると千津子が現れ、“ふたり”で次々と難関を突破してゆくのだが…。
赤川次郎の同名小説をもとに、舞台を東京から尾道に移し映画化した、新尾道三部作の一作目。石田ひかりと中嶋朋子を主演に迎え、亡き姉の幽霊に見守られながら成長していく多感な少女の姿を描く。全編に流れる主題歌は、久石譲が作曲、エンドロールでは大林監督自身が歌声を披露している。
あした
(1995年 日本 142分 )
■監督・編集 大林宣彦
■原作 赤川次郎「午前0時の忘れもの」
■脚本 桂千穂
■撮影 坂本典隆
■音楽 學草太郎/岩代太郎
■出演 高橋かおり/林泰文/朱門みず穂/宝生舞/柏原収史/峰岸徹/村田雄浩/田口トモロヲ/ベンガル/根岸季衣/原田知世/多岐川裕美/津島恵子/井川比佐志/岸部一徳/植木等
★本編はカラーです。
小型客船・呼子丸が嵐のなか尾道沖で遭難し、乗客9名全員の絶望が伝えられてから3ケ月。残された恋人、夫、妻、家族のもとに、「今夜午前0時、呼子浜で待っている」という不可解なメッセージが次々と届く。女子高生・朝倉恵は授業中にスライドのスクリーンから。ヤクザの親分・金澤弥一郎は手紙で。そして未亡人の森下美津子は夢の中でメッセージを受けとっていた。“愛していれば、きっとこんなことも起こるだろう。”驚き、戸惑いながらも、それぞれの思いを胸に呼子浜にむかった…。
『ふたり』に続き、赤川次郎の「午前0時の忘れもの」を原作に、冬の尾道の海を舞台にした新尾道三部作の二作目。死者からのメッセージを受け取った、残された家族や恋人たちの別れと“あした”への旅立ちを描いた人間ドラマ。
あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜
(1999年 日本 123分 )
■監督・脚本 大林宣彦
■原作 山中恒「とんでろ じいちゃん」
■脚本 石森史郎
■撮影 坂本典隆
■音楽 學草太郎/山下康介
■出演 小林桂樹/厚木拓郎/勝野雅奈恵/佐野奈波/宮崎あおい/久光邦彦/芥川志帆/小磯勝弥/入江若葉/上田耕一/石田ひかり/嶋田久作/松田美由紀/菅井きん
★本編はカラーです。
ボケ気味のおじいちゃんを監視する為、夏休みの間、忙しい両親や受験生の姉の代わりにひとり尾道を訪れた小学校5年生の由太。だけど、おじいちゃんと一緒の夏休みは不思議なことがいっぱいで、監視どころじゃない。おじいちゃんが唱える謎の呪文で隣の島へ空を飛んで渡ったり、ホラタコの多吉という気味の悪い子供と出会ったり、由太が子供の頃のおじいちゃんやパパに間違われたり。実は、由太はおじいちゃんと一緒におじいちゃんが子供だった時代へタイムスリップしていたのだ…。
夏の尾道を舞台に、おじいちゃんと孫の少年が繰り広げる不思議な冒険を描いたファンタジー。ひょんなことから夏休みを一緒に過ごすことになった二人が、現実と空想、現代と過去との交錯を繰り返す、忘れられない「夏の日」。新尾道三部作の最終作を飾る。