toppic ★3日間上映です。スケジュールにご注意ください。
★『イージー・ライダー』は、製作から長い年月が経っているため、本編上映中お見苦しい箇所・お聞き苦しい箇所がございます。ご了承の上、ご鑑賞いただきますようお願いいたします。

前回に引き続きアメリカン・ニューシネマの代表作二本立て、
『真夜中のカーボーイ』『イージー・ライダー』
何とも名画座らしく、ノスタルジーを感じさせるプログラムではありませんか。

何をしたいのかわからず、息苦しさを抱えていたあの頃。
周りの環境に煩わしさを感じ、現実逃避しては孤独を感じる。
ふと湧きあがる、新しいものを求める衝動に身を任せ、
どこか自分の知らない場所に行ってみたいと思ったりする。
バイクに乗って、その自由を肌に感じながら。

こんな行き場のない想いに、光を当てていた作品たち。
人生の記録点のようにいつまでも記憶に残る映画だからこそ、
時代や世代を越えて、人々の心を熱くする。

あのセリフ、あのシーン、あの曲が鳴り響くと、
初めてみた頃の記憶が沸々と湧き上がり、胸が高鳴る。
再び観る事で、心が時間をさかのぼり、
かつての自分、そして 今の自分の姿を不意に行き来する。
あなたはその時、どう感じるのだろうか。
悶々としたものか、ノスタルジーか、はたまた現実なのか。

映画には結末がある。
結末を迎えた時、さっきまで考えていたことは一瞬吹き飛び、
“生きている”という現実が、一筋の光のような発見となる。
そして、我々の人生には結末はないのだと、どこからともなく力が湧いてくるのだ。

さぁ。アメリカ映画の名作特集も第四弾、ここに来て折り返し点。
新年度、新学期が目前の今この時に、
みんなの憧れキャプテン・アメリカのように、ギアを入れて華麗にスタートしてみませんか?

(まつげ)

イージー・ライダー
EASY RIDER
(1969年 アメリカ 95分 ビスタ/MONO) 2013年3月13日から3月15日まで上映 ■監督・脚本 デニス・ホッパー
■製作・脚本 ピーター・フォンダ
■製作総指揮 バート・シュナイダー
■脚本 テリー・サザーン
■撮影 ラズロ・コヴァックス
■音楽 ザ・バーズ

■出演 ピーター・フォンダ/デニス・ホッパー/アントニオ・メンドーサ/ジャック・ニコルソン/カレン・ブラック/ルーク・アスキュー/ロバート・ウォーカー・Jr/ルアナ・アンダース/トニー・ベイジル/フィル・スペクター/ウォーレン・フィナーティ/サブリナ・シャーフ

■1969年アカデミー賞脚本賞・助演男優賞ノミネート(ジャック・ニコルソン)/1969年カンヌ国際映画祭新人監督賞・国際エヴァンジェリ映画委員会賞受賞

★3日間上映です。
★本編はカラーです。
★製作から長い年月が経っているため、本編上映中、お見苦しい箇所・お聞き苦しい箇所がございます。ご了承の上、ご鑑賞いただきますようお願いいたします。

伝説のチョッパーバイクと爆発するロック!
アメリカの心と、人間の自由を旅に求めた男たち!

picメキシコからマリファナを密輸して大金を得たキャプテン・アメリカとビリーは大排気量の特製オートバイを買って計画のない旅に出る。ロスアンジェルスから、一路南部に向かってオートバイを走らせる二人は途中、集団生活をしているヒッピー部落に立ち寄って、拒絶されたりし、ラスベガスにはいる。ここで許可なしにパレードに参加し留置されてしまう。留置場で酔っ払いの弁護士ジョージ・ハンソンと知り合い、今度は三人で謝肉祭を見にニューオーリンズへ向かう。そして一行はそこで、現代アメリカの乾燥し切った現実の姿に出会うことになる。

これはアメリカの現代に真の自由を求め、挑戦する若者を描いた物語である。名優ヘンリー・フォンダの息子ピーター・フォンダがプロデュース活動の第1作として世に問うた異色作で、彼の親友のデニス・ホッパーが監督。ホッパー自身、初監督作であったが、異才を発揮し、69年カンヌ国際映画祭新人監督最優秀映画賞を受賞した。

pic脚本はピーター・フォンダ、デニス・ホッパーそして『キャンディ』のテリー・サザーンが共同執筆し、マリファナ、人種問題、ベトナム戦争、既存社会に反抗する若者と大人の断絶等、数多くの難問を抱えて喘ぐ巨人“アメリカ”の今日像がヤング・ジェネレーションの目を通じて鋭く描かれている。

この映画を撮るにあたって、スタッフ一同は全く撮影スケジュールを組まなかった。オール・ロケーションで大陸を横断、ハプニング続出の撮影旅行を続けた。また、バックに流れる音楽が楽しい。特に“ザ・バンド”、“ステッペンウルフ”、“ジミ・ヘンドリックス”等が演ずるニューロックは抜群のリズムで圧倒される。(当時のチラシより)。


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真夜中のカーボーイ
MIDNIGHT COWBOY
(1969年 アメリカ 113分 PG12 ビスタ/SR) 2013年3月13日から3月15日まで上映 ■監督 ジョン・シュレシンジャー
■原作 ジェームズ・レオ・ハーリヒー
■脚本 ウォルド・ソルト
■撮影 アダム・ホレンダー
■音楽 ジョン・バリー

■出演 ジョン・ヴォイト/ダスティン・ホフマン/シルヴィア・マイルズ/ジョン・マッギーヴァー/ブレンダ・ヴァッカロ/ギル・ランキン/バーナード・ヒューズ/ルース・ホワイト/ジェニファー・ソルト/ゲイリー・オーウェンズ

■1969年アカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞受賞/1969年英国アカデミー賞作品賞ほか主要5部門受賞

★3日間上映です。

大ニューヨークの華麗な顔にかくされた孤独!
強烈なタッチであばく問題の秀作!

picジョーはハンサムだが教養のないテキサスの若者だった。彼は富と栄光を手に入れるために、セックスアピールだけを武器に意気揚々とニューヨークに乗り込んだ。しかし、最初の商売の相手は街娼上がりのパトロン持ちで、逆に金を巻き上げられてしまう。

都会の厳しさにしおれていたジョーに、貧民街生まれの足が不自由なペテン師ラッツォが声をかけた。売春の仲介人を紹介してやるというラッツォを信じ、多額の手数料を支払うジョーだが、まもなくラッツォに騙されたと気付く。怒り心頭でラッツォを探しまわるジョー。しかし、やっと見つけたラッツォはどぶねずみのような身なりで無一文になっていた…。

pic大都会の孤独に流される二人の男性の生き様を描いたアメリカン・ニューシネマの代表作。『帰郷』『オデッサ・ファイル』の名優ジョン・ヴォイトは本作で初めて主役に抜擢された。貧しいペテン師ジョーを演じたのは、『卒業』で一躍スターダムにのし上がったダスティン・ホフマン。前作とはがらりと変わった役に扮し賞賛を得た。第42回アカデミー賞作品賞ほか3部門受賞。



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