さあ皆さま、お待ちかねのボリウッド特集です!
ハリウッドを超えて世界一の映画製作本数を誇る映画大国・インド。映画産業の中心地ボンベイ(現ムンバイ)とハリウッドを掛け合わせて「ボリウッド」、またはなんでも一つに混ぜ込んだ味付けから「マサラ・ムービー」とも呼ばれる作品群は、インド国民のみならず世界中のファンを虜にしています。最近はヒット作の公開が日本でも相次ぎ、空前のブームを巻き起こしましたよね。
ちょっと待て、一体ボリウッドとはなんぞや!?
そんな方のために、ボリウッドの特徴をいくつか挙げてみましょう。
<1.長い!>
3時間超えはあたりまえ。爆発するエネルギーで攻めて、攻めて、攻めまくります!
<2.あらゆる映画の魅力を1本に凝縮!>
悲しみ・怒り・喜び・感動・ドキドキ・ワクワク・ハラハラ・恋愛・アクション・家族・友情・戦い・復讐…映画の面白い要素はぜーんぶ、1本の映画に丸ごと投入! ボリウッドを1本観れば、普通の映画5本分くらい大大大満足してしまうこと請け合いです。
<3.突然歌って踊るミュージカルに様変わり!>
主役のみならず、大勢の人が一斉に踊りだすミュージカル・シーンはボリウッド最大の楽しみの一つ。振り付けや歌はもちろん、目まぐるしく変化する豪華絢爛な衣裳とセットも見逃せません。ちなみに、歌は俳優さんではなく、プロの歌手が歌っています。この俳優さんにはこの歌手、と決まっている場合もあるんだとか。
<4.美しすぎるヒーロー&ヒロインが織りなす勧善懲悪ストーリー!>
インド映画のストーリーは定番パターン+ハッピーエンドと、わかりやすいものが多いです。広大な他民族国家インドでは、様々な言語や宗教を越えて誰もが楽しめることが重要なんですね。普通ならあり得ない、「まっさかぁ〜」の展開も、ご愛嬌! どーんと構えて、物語に身を任せてしまいましょう。まるでアトラクションのようなエンターテインメント性こそが、ボリウッドの魅力です。
<5.とにかくドラマチックに!大げさに!>
一陣の風とスローモーション、そうそれは、ロマンチック・モードに突入の合図! うるんだ瞳からハートが飛び出し、唇は半開き、波打つ心臓の音が今にも聞えてきそう!? 俳優さんの表情や仕草も、とにかく大きく、ベタに、ドラマチックに。ちょっとやりすぎ?と思うくらいがボリウッド流。これが、癖になるんです!
そんなボリウッドも地域によって違いがあり、最近は海外の影響もあってか踊りが少ない/全くない映画も公開されるなど、様々な進化を遂げているそうです。早稲田松竹でご紹介するのは、ファンの方にも初心者の方にも自信を持っておすすめできる、選りすぐりの2本!
『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、“キング・オブ・ボリウッド”の異名を取るシャー・ルク・カーンと新星ディーピカー・パードゥコーン主演で贈る、壮大なラブ・ストーリー。歌も踊りもふんだんに楽しめるコッテコテのボリウッド作品です。女性監督のファラー・カーンは、原案・振付・脚本と自分で手掛けてしまう凄い人!
そしてもう1本の『きっと、うまくいく』。驚異的な面白さでインド歴代興行収入No.1の記録を打ち立て、日本でもリピーターが続出している大人気作です。主演は“ミスター・パーフェクト”アーミル・カーン(40歳にはとても見えない!)。ドラマ重視で踊りは少なめですが、親しみやすいポップな歌とカラフルな演出が目にも鮮やか。目覚しい発展を遂げたインドの今を垣間見られる社会性を含んだストーリーは、新しい時代の風を感じさせてくれます。
いかがですか? カレーをおかずにカレーを食べるような濃厚〜〜!な2本立て。
人を楽しませる魔法、ボリウッドの世界を、是非皆さまも体験してみてください!
シネスコ)

1977年、ボンベイ。脇役俳優の青年オームは、若き大人気女優シャンティに恋をする。ところが、シャンティは人知れず結婚し、妊娠までしていた。夫である売れっ子プロデューサーのムケーシュはシャンティを疎ましく思い始め、遂に殺意を抱く。ある日、ムケーシュから呼び出されたシャンティは罠にはまり、映画のセットと共に炎にまかれてしまう。彼女を助けようとしたオームもまた、命を落としてしまうのだった。
年間映画製作本数1,000本以上という、ハリウッドも真っ青の世界一の映画大国、インド。神々が舞い降りたかのような美しい舞踊と音楽で多くの人々を魅了し、ボリウッドパワーを余すところなく伝える至高の傑作がやって来た。2007年にインドで興行成績トップとなった『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は、国内外を問わず多くの映画ファンに深く愛されている大ヒット作。その理由は、映画業界を舞台にしたきらびやかな世界観と、めくるめくストーリーの面白さに尽きる。
主演は、国内外で絶大な人気を誇る“キング・オブ・ボリウッド”ことシャー・ルク・カーン。ヒロインは、本作でデビューを飾ったディーピカー・パードゥコーン。監督は、ボリウッドのトップ舞踊監督ファラー・カーン。本作でもゴージャスなソング&ダンスシーンを演出している。特に、映画賞授賞式直後のパーティーのシーンでは、シャー・ルクを囲んで新旧トップスター30人がゲスト出演して歌い踊るという、ギネス越え(!?)のスター顔合わせを実現させた。


ハリウッドを凌ぎ世界一の製作本数&観客動員数を誇る映画大国インドで、なんと歴代興行収入No.1、インドアカデミー賞では史上最多16部門独占の偉業を達成! さらに全世界興収75億円を叩き出し世界でリメイクが決定した、ボリウッドの最強ムービーがついに日本にやってきた。