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今敏

監督■今 敏

1963年10月12日生まれ、北海道出身。武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン科在学中に漫画家としてデビュー。90年頃からアニメ映画の製作にかかわり、97年、初監督作品の『PERFECT BLUE』で注目される。続く『千年女優』は文化庁メディア芸術祭で大賞を受賞、ドリームワークス配給で全米公開された。その後も、筒井康隆原作の『パプリカ』をはじめ、独創的な作品を発表し、海外でも高い評価を得る。

次回作『夢見る機械』製作中の2010年8月24日、膵臓がんのため死去。

filmography

・『ワールド・アパートメント・ホラー』('91)原案
・『MEMORIES』('95)脚色
・『PERFECT BLUE』('97)監督
『千年女優』('01)監督/脚本/原案
『東京ゴッドファーザーズ』('03)キャラクターデザイン/監督/脚本/原作
・『妄想代理人』('04)絵コンテ/原作/総監督
『パプリカ』('06)監督/脚本
・『オハヨウ』('07)


「荒療治でいくわよ」

たくさんのリクエスト、反響のお声、ありがとうございました。
皆さまのご来場を、スタッフ一同心よりお待ちしております。


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千年女優
(2001年 日本 87分) 2010年10月30日から11月5日まで上映
■監督・原案・脚本 今 敏
■脚本 村井さだゆき
■企画 丸山正雄
■キャラクターデザイン 本田雄
■作画監督 本田雄/井上俊之/濱洲英喜/小西賢一/古屋勝悟
■音響監督 三間雅文
■音楽 平沢進

■声の出演 折笠富美子/小山茉美/荘司美代子/飯塚昭三/鈴置洋孝/山寺宏一/津嘉山正種

■第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞/第57回毎日映画コンクール大藤信郎賞 /第6回ファンタジア映画祭最優秀アニメーション映画賞・芸術的革新賞 /第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭最優秀アジア映画作品賞

「千年かけても 逢いたい人がいます」

picかつて一世を風靡した女優の語る一代記…のはずが、その思い出はいつの間にか彼女が出演した映画のエピソードと渾然一体となり、彼女の話を聞くインタビュアー二人を巻き込んでの波瀾万丈の物語になって行く。

関東大震災と共に生まれたその人、藤原千代子。 千代子の話は戦争の足音が近づく帝都東京から始まり、満州に舞台を移したかと思うと、あろうことか、はるか戦国時代に時を移し、彼女は燃える城で姫君に姿を変えたかと思いきや、はたまた江戸時代のくの一に扮して侍相手に大立ち回りを演じ、ときに幕末の遊女に身をやつしては上の太夫にいじめられ、町娘に姿を変えて幕末の京都をひた走れば新撰組に脅され、明治の牢獄で官憲にいたぶられながらも必至に耐えた彼女が、やっとの思いで獄舎を抜け出したその先は昭和の大空襲…。

彼女は映画という虚構と現実の間を自由に行き来しながら、時間と空間を越えて行く。その千代子の想いはただ一つ。「 初恋の殿方に一目会たい」――時代を超え、あたかも千年の間、愛しの君を追ってひたすら走り続ける千代子。やっとの思いで辿り着いた未来の月面で果たして彼女が見るものは…?

“ジャパニメーションの鬼子”今敏と
『パーフェクトブルー』のスタッフ×マッドハウス製作!

pic「『千年女優』は昔話的な要素を意図的に盛り込んだつもりです。リアルなドラマや人物描写より、エッセンスを切り取るような単純化されたものが好きです。もちろん人物やエピソードの意味を一度単純化した上で、そこに説得力を持たせるためのリアリティのある描写を心がけていますが。 また『千年女優』は日本の昔話である「竹取物語」を意識してもいます。竹から生まれた“かぐや姫”が権力者たちの求婚に無理難題で応え、最後には帝まで袖にして故郷の月へ帰る、というお話です。老千代子の山荘へ向かう途中に竹林があるのはそういうイメージがあるからで、月へまでも走るというのもそうです。千代子は“月さえも越えて行くかぐや姫”というイメージでした」 ――今 敏(今敏オフィシャルサイト「KON'S TONE」より抜粋)


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東京ゴッドファーザーズ
(2003年 日本 90分) pic 2010年10月30日から11月5日まで上映
■監督・原作・脚本・キャラクターデザイン 今 敏
■脚本 信本敬子
■キャラクターデザイン・作画監督 小西賢一
■演出 古屋勝悟
■美術監督 池信孝
■音楽 鈴木慶一
■音響監督  三間雅文

■声の出演 江守徹/梅垣義明/岡本綾/飯塚昭三/加藤精三/小山力也/こおろぎさとみ/柴田理恵/山寺宏一

■第7回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞/第58回毎日映画コンクールアニメーション映画賞/第18回デジタルコンテンツグランプリ 経済産業大臣賞/第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭最優秀アニメーション映画観客賞/東京国際アニメフェア2004アニメアワード・コンペティション劇場映画部門 優秀作品賞 ほか多数

■オフィシャルサイト http://www.sonypictures.jp/archive/movie/worldcinema/tgf/

「あら!マリア様がバージンでご懐妊するくらいだもの! 
アタシだってママになれる!」

季節は冬、クリスマス。ハナちゃん、ギンちゃん、そしてミユキは、東京で暮らすホームレス3人組。教会の生誕劇にハナちゃんの希望が膨らみ、クリスマスの炊き出しにギンちゃんの腹が膨んでも、ミユキの吐唾が天使の涙には変わらない夜…。奇跡を夢見る“オカマ”・ハナちゃんの屈強な想いに神様が根負けしたのか、ゴミ溜めに天使のような赤ん坊が現れる。その捨て子を、神様からの贈り物だと言って狂喜乱舞のハナちゃん、警察に行けとドヤすギンちゃん、くいぶち心配してブゥたれるミユキ。 人生捨てたくせにやたらイキの良いホームレス3人組は拾った赤ん坊に導かれ、 因縁と宿命渦巻くドタバタ街道をあっちへコロコロこっちへコロコロ転がって行く…。

時にはそれぞれの記憶の中、捨てたつもりでずるずる引き摺っていた過去の断片がちらほら見え隠れ。因縁にジャマされ、因縁に救われる3人は、果たして赤ん坊を無事に送り届けられるのか…?

「俺たちはタダのホームレスだ!
アクション映画の主役じゃねぇ!」
世界が認めた今敏が、アニメーションの限界を突破!

「何故起こるのかは分かりませんが、それは世に遍在しています。

「奇跡と偶然」
しかし当事者にとって、いかに神秘や運命を感じさせる出来事も、我が物顔に世界をおおっている論理性や合理性という「官軍」の前には勝ち目がありません。 「証拠は?根拠は?ない?何と非科学的な!」 これら科学の論理兵器によって異界へと押しやられた「奇跡と偶然」を健全に回復しようというのが本作の試みです。 ホームレスという、ある意味分かりやすい不幸な境遇におかれた本作の主人公たちは、クリスマスに“奇跡”の赤ん坊を拾うことである扉を開くのです。その扉の向こうに広がっているのは日常に重なる豊かな異界です。 やかましくも悲しく、寂しさと活力に溢れるキャラクターたちが繰り広げる、可笑しいのか悲しいのかよく分からない、素晴らしい矛盾と偶然と奇跡に満ちた世界をお楽しみ下さい。 」――今 敏(『東京ゴッドファーザーズ』オフィシャルサイトより抜粋)


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パプリカ
(2006年 日本 90分) 2010年10月30日から11月5日まで上映
■監督・脚本 今 敏
■脚本 水上清資
■アニメーション制作 マッドハウス
■企画 丸山正雄
■原作 筒井康隆『パプリカ』(中公文庫/新潮文庫刊)
■キャラクターデザイン・作画監督 安藤雅司
■美術監督 池信孝
■撮影監督 加藤道哉
■音楽 平沢進
■音響監督 三間雅文

■声の出演 林原めぐみ/古谷徹/江守徹/堀勝之祐/大塚明夫/山寺宏一/田中秀幸/こおろぎさとみ/筒井康隆

■第12回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門/第14回Chlotrudis Awardsベストデザイン賞/第25回ポルト国際映画祭Critics' Award受賞/東京アニメアワード2007優秀作品賞劇場映画部門個人部門音楽賞(平沢進) ほか多数

■オフィシャルサイト http://bd-dvd.sonypictures.jp/paprika/index.html

夢が犯されていく──。

pic“パプリカ”とは、若く才能豊かなセラピスト、千葉敦子が、極秘のセラピーを行う時のコードネーム。普段の彼女は精神医療研究所でサイコセラピー機器の開発・研究に取り組む、知的で大人の魅力を漂わせる優秀な研究員。だが、夢探偵パプリカとしてクライアントの夢の中に登場する彼女は、要望も性格も一変し、キュートで開放的な少女となって、迷える心を解決へと導いていくのである。

pic事件は最新型サイコセラピー機器“DCミニ”が盗まれたことから始まる。DCミニは、頭部に装着するだけで互いの夢を共有できる、画期的なモバイル・ユニットだが、悪用されれば人格を破壊できるほどの威力を持っている。やがて敦子が危惧した通り、一人また一人と、周囲の人々が奇怪な夢に精神を侵され、異常な言動にかられていった。一体、“夢のテロリスト”の正体は何者なのか?謎を解明すべく、たった一人狂った夢の中へと飛び込んでいくパプリカを、待ち受けていたのは大きな罠。そして、夢の世界が現実をも犯しはじめる――!

巨匠・筒井康隆の傑作『パプリカ』
不可能といわれた映像化に挑んだ今敏が捧げる
壮大なオマージュ!

pic「以前の私の監督作品は、「話を語るための画」だったのですが、今回は「画を紹介するためのストーリー」になっています。いかに不可思議なビジュアルイメージが出てくるか、なんだか綺麗だなと思わせる画が出てくるかということに重点を置き、ドラマやストーリーには、そんなに重きを置いていないんですよ。ましてや夢の世界ですし、それらのイメージと、その繋がりを楽しんでもらえればと考えています」

「90分の尺から溢れるくらいの、お客さんが受け取りきれないくらいのアイデアを詰め込まなければダメだと思って作りました。夢だということがわからないくらいのイメージを与えつつ、けれど、なんとなくわかるところもあって、不思議な気持ちが残るような、そういうものを味わってもらいたいですし、そうでなければ、この作品は映像化する意味がないんじゃないかなと思いますね」――今 敏(『パプリカ』オフィシャルサイトより抜粋)



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