【2023/5/27(土)~6/2(金)】『さらば冬のかもめ』『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』// 特別レイトショー『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』

さらば冬のかもめ
The Last Detail

ハル・アシュビー 監督作品/1973年/アメリカ/104分/DVD/ビスタ

■監督 ハル・アシュビー
■製作 ジェラルド・アイアーズ
■原作 ダリル・ポニックサン
■脚色 ロバート・タウン
■撮影 マイケル・チャップマン
■編集 ロバート・C・ジョーンズ
■音楽 ジョニー・マンデル

■出演 ジャック・ニコルソン/オーティス・ヤング/ランディ・クエイド/ルアナ・アンダーズ/カスリーン・ミラー/ナンシー・アレン

■1973年アカデミー賞主演男優賞・助演男優賞・脚色賞ノミネート/1974年カンヌ国際映画祭男優賞受賞/NY批評家協会賞男優賞受賞/英国アカデミー量主演男優賞・脚本賞受賞、作品賞・助演男優賞ノミネート

【2023/5/27(土)~6/2(金)上映】

いつのまにか、おまえが好きになった

海軍のベテラン将校バダスキーとマルホールが命じられた任務は、窃盗で8年の刑を宣告された若い水兵の護送。ふたりは手っとり早く任務をかたずけてしまおうと考えた。が、この水兵と一緒に旅をしているうちに、どうしても彼が悪人には思えなくなってくる。やがて3人には、不思議な友情が芽生えてゆくのだが…。

'70年代の青春の光と影を、心やさしく描く珠玉の名画。

ドラマの主人公は、ふたりのベテラン海軍将校だ。このふたりに扮するのが、ジャック・ニコルソンとオーティス・ヤング。ふたりは、金を盗んで8年の刑を受けた若い水兵を刑務所まで護送する任務に就く。若い水兵を演じるのは、『ラスト・ショー』でデビューしたランディ・クエイド。この海軍三人組は、バスや汽車でアメリカ東海岸を旅するうちに奇妙な友情で結ばれるようになる。ある時は闘い、有る時はホロリとさせるような友情を交わし、またある時は笑いと涙をさそう…ピリッとしたユーモアを交えながら、青春と何か、愛とは何かをしみじみ訴えかける作品である。

当時、コロムビア映画の重役だったジェラルド・アイアーズは原作小説を一読するや映画化を決意し、自らのプロデュース第一作にしようと考えた。彼はこう語っている。「ニコルソンとヤングが演じる主人公はいわば組織の犠牲者だ。このふたりと若い水兵の三人は、非常に困難な状況の中で、人生とは何かという問題に突き当たる。映画のテーマは、個人のモラル対社会のモラルということなのだ」

(公開当時のパンフレットより抜粋)

ウディ・ガスリー わが心のふるさと
Bound for Glory

ハル・アシュビー監督作品/1976年/アメリカ/148分/Blu-ray/ビスタ

■監督 ハル・アシュビー
■脚本 ロバート・ゲッチェル
■原作 ウディ・ガスリー
■撮影 ハスケル・ウェクスラー
■音楽 レナード・ローゼンマン 

■出演 デヴィッド・キャラダイン/ロニー・コックス/メリンダ・ディロン/ランディ・クエイド

■1976年アカデミー賞最優秀編曲賞・撮影賞受賞、作品賞含む5部門ノミネート ほか多数受賞・ノミネート

BOUND FOR GLORY © 1976 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

【2023/5/27(土)~6/2(金)上映】

愛と優しさにみちて男は歌う! 通り過ぎる汽車のように 自由な心でアメリカを歌う!

アメリカ大恐慌禍の1936年、オクラホマからテキサスに一家で移り苦しい生活を送っていたウディは、好きな音楽で身を立てるために妻子や両親を残してカリフォルニアをめざして旅に出る。ヒッチハイクや貨車の無賃乗車を重ね、たどり着いた難民キャンプでラジオ歌手のオザークと出会ったウディは弾き語りを披露し、人気を集めていく…

フォークの巨人ウディ・ガスリーの半生を描き、アカデミー賞2部門他幾多の映画賞に輝く名作。

“1936年、不況と砂嵐が吹き荒ぶテキサスの片田舎から若者が一人、西へ向けて旅をした。直線行程1600キロ有余の放浪の旅。不況の底辺に沈む難民や労働者たちと心の交流をかわしながら、ひすら約束の地カリフォルニアを目指した彼の名はウッドロー・ウィルスン・ガスリー。後の世のさまざまな反体制文化の源として、ビート・シガー、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズらフォークの担い手たちに多大な影響を及ぼし、アメリカ最大の吟遊詩人と謳われた男のこれは若き日の姿である。

【レイトショー】ハロルドとモード/少年は虹を渡る
【Late Show】Harold and Maude

ハル・アシュビー監督作品/1971年/アメリカ/92分/Blu-ray/ビスタ

■監督 ハル・アシュビー
■製作 コリン・ビギンズ/チャールズ・B・マルヴェヒル
■脚本 コリン・ビギンズ
■撮影 ジョン・A・アロンゾ
■音楽 キャット・スティーヴンス

■出演 バッド・コート/ルース・ゴードン/ヴィヴィアン・ピックルズ/シリル・キューザック/チャールズ・タイナー/エレン・ギア/G・ウッド

■1972年英国アカデミー賞新人賞ノミネート/1997年アメリカ国立フィルム登録簿新規登録作品

★本作品はレイトショー上映です。
☟入場料金
一律1000円/割引なし
★チケットは、朝の開場時刻より受付にて販売いたします(当日券のみ)。

Images Courtesy of Park Circus / Paramount

【2023/5/27(土)~6/2(金)上映】

僕はようやく、生きていく意味を見つけた。

自殺願望のある19歳の少年ハロルドの趣味は、見知らぬ他人の葬式に参列すること。ある日愛用の霊柩車で駆けつけたハロルドは人生を謳歌する79歳の老女モードに出会ったことから<生>への歯車が目覚め始める。やがて二人の間に不思議な愛情が芽生えるが、モードには暗く重い過去があった…。

公開から約50年を経た現在もカルト的人気を誇る青春映画。

70年代ハリウッドルネッサンスの真っただ中、ハル・アシュビーが描き出した、滲み出る青春の痛みがあふれる人生賛歌。製作後50年近くを経て今なお、醒めやらない瑞々しさで多くの映画ファンを惹きつける本作はコリン・ビギンズの類まれな脚本、キャット・ステーヴィンスの音楽との見事なコラボレーションによって生まれた'70年代へのラブソングである。