W-CINEMA はじまりの映画たち/早稲田大学映像制作実習コラボレーション上映2022

☆チケットは各プログラム一律1100円(3本立て上映:学生作品2本と参考上映1本)です。
☆チケットは一週間前の3/12(土)9:40より劇場受付にて先行販売いたします。当日は、朝の開場時刻9:40より販売いたします。
☆各プログラムの残席状況はこちらをご覧ください。
☆学生作品の二作品上映後、監督による舞台挨拶と休憩がございます。

作品詳細
Ⓐプログラム
『見えない糸』 + 『ななめの食卓』
『愛の予感』
Ⓑプログラム
『遠い場所から』 + 『つかずはなれず』
『れいこいるか』
Ⓒプログラム
『ゆらめき』 + 『あすみ』
『私は猫ストーカー』
Ⓓプログラム
『形をとって』 + 『冷めるのを、待っている』
『風たちの午後 デジタルリマスター版』
Ⓔプログラム
『こねこ』 + 『弾ける』
『共想』 + 『きみの面影をいまだ夢みる』

【学生作品Ⓐ】見えない糸 + ななめの食卓
【Student filmⒶ】"Mienai ito" + "Naname no shokutaku"

『見えない糸』宇代航希監督作品/2020年/25分 『ななめの食卓』岸朱夏監督作品/2019年/27分

★『愛の予感』と同時上映

『見えない糸』

次女が殺されて17年、久松家は日常を取り戻しつつあった。しかしある日、犯人が冤罪だったことが判明し、再審無罪へと変わる。それまで犯人を憎むことによって繋がっていた三人は各々別の方向を向いていく。悲しみを追いやるのは時間か、人の温かみか、それとも自分自身なのか。彷徨う3つの魂、その行く果ては。

■監督・脚本 宇代航希
■助監督 小宮雄貴/田浦輝大
■撮影 吉村湧太
■録音 宇佐美青空/計辰雪
■照明・衣装 岡本奎志
■編集 宇佐美青空/謝花和輝
■宣伝美術 田中龍之介
■音楽 浦田容吾
■制作応援 木村肇/川口ゆずか/中野絢斗/ヴィンセント一朔/倉片真之介
■ロケーション協力 小宮家/喫茶ロマン

■出演 森了蔵/高木直子/廣岡聖/白畑真逸/広瀬慎一/池田諭/渓美智

『ななめの食卓』

会社員の近藤達紀(37)と本居信子(65)は、いつもななめ向かいで食卓を囲み、生活をしている。どこかぎこちなさが漂っている彼らの暮らしであったが、ふたりはある事情を抱えていた。年齢や職業、性別といった共通点のないふたりが送る、ななめ向かいの食卓での、日常の一片を切り取った物語。

■監督・脚本・編集 岸朱夏
■助監督・編集 山下涼
■撮影 伊藤駆
■録音 アントニウス・レイナルド・ヌグロホ/藤田匠
■照明 川髙諄也/原田季和
■美術 川口ゆずか/塚本知里
■製作 石橋亜美/權智熙
■制作 辻紗代子/忍田大昌/伊藤りか
■宣伝美術 稲村祐汰
■ロケーション協力 高橋家

■出演 高間智子/清田智彦/谷川清美/玉置祐也/山下真琴(写真出演)

【参考上映Ⓐ】愛の予感
The Rebirth

小林政広監督作品/2007年/日本/102分/35mm/ビスタ

■第60回ロカルノ国際映画祭金豹賞(グランプリ)・国際芸術映画評論連盟賞・ヤング審査員賞・ダニエル・シュミット賞受賞

©︎2007 MONKEY TOWN PRODUCTIONS

★『見えない糸』『ななめの食卓』と同時上映

あなたなしでは生きられない。 あなたと一緒では、生きていく資格がない。

東京で、14歳の少女による同級生殺害事件が発生した。妻に先立たれ、愛する娘を事件で亡くし夢を失った順一。今は北海道へと引っ越し、鉄工場で働いている。順一の泊まる民宿で住み込みで働くのは、事件の犯人の母親である典子だった。毎日顔を合わせるだけの2人だったが、次第に順一と典子の孤独な日々は変化を見せ始め…

ひとり娘を娘の同級生に殺害された男と加害者の母親。事件以降、頑なに他者との触れ合いを避けて生きるふたりに芽生えた愛の予感を描く。監督は、イラクでの邦人人質事件に想を得て撮られた問題作『バッシング』でタブーに挑んだ小林政広。「愛」という不可視のものを描くことに挑戦した本作は、第60回ロカルノ国際映画祭において日本人としては37年ぶりに金豹賞(グランプリ)を受賞した。

主人公である被害者の父を監督自ら演じ、悔恨と絶望に苛まれながら孤独に生きる男を体現。共演は、『M/OTHER』、『殯の森』の渡辺真起子。絶望に加え、決して消えない罪悪感とともに生きる女の役に、明確な輪郭を与えている。

■監督・脚本・音楽 小林政広
■製作 小林直子
■撮影 西久保弘一

■出演 小林政広/渡辺真起子

【学生作品Ⓑ】遠い場所から + つかずはなれず
【Student filmⒷ】Toibasyokara + Tsukazu hanarezu

『遠い場所から』石名遥監督作品/2021年/25分 『つかずはなれず』河井優花監督作品/2021年/20分

★『れいこいるか』と同時上映

『遠い場所から』

大学生の伊織とその家族のもとに突然届いた、10年前に家を出た父の死の知らせ。父は、自分たちの知らない場所で、静かに孤独死という最期を迎えていた。連絡を受け、自責の念に駆られる母、母を思い父を責める妹、そして伊織はその狭間で複雑な感情を抱いていた。伊織と家族は、離れた出来事への罪悪感とどのように向き合っていくのか。

■監督・脚本 石名遥
■助監督 山下涼
■監督助手 石川寛之
■撮影 作花素至/菅野綾音
■照明 安藤大起
■録音 小林佑輔/末川遥菜
■美術 安藤大起/鈴木友実
■衣装・メイク 中尾日菜子
■会計 佐々木隆吾
■車輌 小林佑輔
■制作応援 濱﨑菜衣/梶田大輔/伊藤駆
■編集 山下涼/作花素至/石川寛之/石名遥
■製作総指揮 佐々木隆吾/末川遥菜
■スチール 木村肇
■音源制作 土居耕介/梶野拓真
■脚本協力 土居耕介/中島和哉
■ロケーション協力 鈴木家/ミント歌舞伎町/井関電機/篠原西町公園

■出演 山田ジャンゴ/早瀬マミ/水無月光梨/以織/曽我部洋士

『つかずはなれず』

突然の事故で恋人を亡くしたシオリ。それから半年経っても、彼女は変わらない生活を送っていた。未だに部屋中で感じる、亡くなった恋人・カズキの気配と共に。そんなある日、カズキの実家に行ったことをきっかけに、気配として感じていた彼が目に見えるようになる。シオリはますますカズキとの生活に没頭していくが……。

■監督 河井優花
■撮影 篠原佑友
■録音  清水友也/野村翔琉 
■照明 伊藤駆
■美術・衣装  宮崎樹里愛
■編集  篠原佑友
■助監督 中村碧宙/中垣有策 
■制作 安岡哲太/木下桃伽/古家未葵
■スチール 宮崎樹里愛 
■渉外 木下桃伽/小柴菜々子/野村翔琉/三宅章
■会計  秋本啓志  

■出演 峰平朔良/諏訪朱理/石本径代/成瀬美希

【参考上映Ⓑ】れいこいるか
Reiko and the Dolphin

いまおかしんじ監督作品/2019年/日本/100分/DCP/ビスタ

©国映

いつかまた、会える 

1995年、神戸。伊智子と太助は、阪神淡路大震災により一人娘のれいこを亡くす。その後、離婚した二人はそれぞれの生活を始め、淡々とした日常の中、徐々にれいこの死を受け入れていく。2018年、久しぶりに再会した二人は、れいことの思い出の水族園へ行き、イルカショーを見るが…。

『つぐない』『あなたを待っています』のいまおかしんじ監督が震災直後から原案を温め、震災後25年の節目を前に作品化。震災での娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描きだす。

関西演劇界で活躍する武田暁が伊智子を、北野武、阪本順治、黒沢清など個性派監督の映画に多数出演する河屋秀俊が太助役を演じ、現在進行形の悲しみを背負う2人を好演。いまおか監督は本作の公開に向けて「震災という大きな歴史の陰に隠れがちな、人びとの悲しみと喜びに思いをはせてほしい」と語っている。

■監督 いまおかしんじ
■プロデューサー 川本じゅんき・朝倉庄助
■脚本 佐藤稔
■撮影 鈴木一博
■編集 蛭田智子
■音楽 下社敦郎

■出演 武田暁/河屋秀俊/豊田博臣/美村多栄/時光陸/田辺泰信/上西雄大/上野伸弥/石垣登/空田浩志/テルコ/川上皓翔/桑村大和/グェンティ・コックミ

【学生作品Ⓒ】ゆらめき + あすみ
【Student filmⒸ】Yurameki + Asumi

『ゆらめき』古家未葵監督作品/2020年/21分 『あすみ』佐々春佳監督作品/2021年/31分

★『私は猫ストーカー』と同時上映

『ゆらめき』

浪人生のはなは劣等感を感じ、隔たりを感じて生き急いでいる。そんな彼女は予備校に通うために兄の家に居候している。19歳の誕生日の夜、周囲の人々、そして自分にさえ苛立つはなは、家を出て夜へ飛び出す。光を求めひとり孤独に夜道を彷徨うなか、同じ夜を生きる人々に出会う。何を見て、どう向き合うのか。少女の一夜の物語。

■監督・脚本・編集 古家未葵
■助監督 工藤和弥
■撮影 鈴木隆斗
■録音 梶田大輔/飯島花衣
■照明 三好美鈴/鶴田晃大
■美術 古家未葵
■衣裳 山下開靖
■スチール 芝山健太
■制作 吉田花梨/芳山創一
■製作指揮 小材真生
■車両 芝崎大道/小材真生/芳山創一
■ロケーション協力 平和コインランドリー コーポ堀江/千葉公園/松の湯

■出演 小向なる/田中爽一郎/木村桃子/野川雄大/土山茜

『あすみ』

16歳のあすみはしっかり者だけど不登校。どうして学校に行けないのか、思い悩みながら夜明けの街を散歩する毎日を送っていた。そんなある日、一人で暮らすおばあさん・咲さんと出会い、彼女の家を訪ねるようになる。自分の気持ちに向き合う中で、あすみは咲さんもまた過去に何か葛藤を抱えていたことに気づく。

■監督・脚本 佐々春佳
■撮影 伊藤りか
■照明 佐藤快太
■録音 井上世蓮/遠藤愛子
■美術 堀部優/堀尾理沙/佐藤快太
■衣装・メイク 佐藤優里奈/堀尾理沙
■助監督 濱﨑菜衣/野原大祐
■制作 遠藤愛子/佐藤優里奈/野原大祐/濱﨑菜衣/井上世蓮
■録音応援 梶田大輔
■ロケーション協力  田嶋家/佐藤家/雨傘只是(ウーサンシーシー) 

■出演 永井彩加/酒井麻吏/有香/原雄次郎/清水ヨネタロウ/嶋村友美/天衣織女

【参考上映Ⓒ】私は猫ストーカー
I'm a Cat Stalker

鈴木卓爾監督作品/2009年/日本/103分/DCP/スタンダード

©2009 浅生ハルミン/『私は猫ストーカー』製作委員会

★『ゆらめき』『あすみ』と同時上映

人も猫も みんないつかはいなくなってしまうから

古本屋でアルバイトをしているハルは、イラストレーターの卵。バイトが終ればお寺の境内に駆けつけて、集まってくる猫たちを眺めるのが日課のハルは、時間の許すかぎり猫をそっと追いかける“猫ストーカー”だ。恋愛話ばかり報告してくる同僚の真由子、寡黙なご主人とちょっと口うるさい奥さん、それから子供のいないご主人夫婦に飼われた猫のチビトムがバイト先のいつもの顔ぶれ。そののどかな毎日に、思わぬ波風が立ち…。

人気イラストレーター・浅生ハルミンが発表し、猫好きたちの圧倒的な支持を得たエッセイ集「私は猫ストーカー」から想を得て、“猫ストーカー”でありイラストレーターの卵であるハルの日々を描いたオリジナルストーリーが生まれた。監督は、『トキワ荘の青春』など俳優としても活躍するほか、本作のあと『ゲゲゲの女房』『嵐電』など精力的に新作を発表している鈴木卓爾。撮影は『EUREKA ユリイカ』の巨匠たむらまさきが務めている。

主演は『さよならみどりちゃん』の星野真里。さらに坂井真紀、徳井優、江口のりこ、宮﨑将ら個性豊かな名優たちも競演も見所のひとつ。そして猫好きの目を奪うのは、本編に登場する多くの猫たちの自然ではつらつとした姿。穏やかな町の空気にくるまれて息づく猫たちには、猫好きならずとも微笑ましい気持ちにさせられる。

■監督 鈴木卓爾
■原作 浅生ハルミン「私は猫ストーカー」(洋泉社刊)
■脚本 黒沢久子
■撮影 たむらまさき
■編集 菊井貴繁
■音楽 蓮実重臣

■出演 星野真里/江口のりこ/宮﨑将/徳井優/坂井真紀/品川徹/諏訪太郎/寺十吾/岡部尚/麻生美代子/タラオ

【学生作品Ⓓ】形をとって + 冷めるのを、待っている
【Student filmⒹ】Katachi wo totte + Sameruno wo matteiru

『形をとって』宮崎樹里愛監督作品/2020年/28分 『冷めるのを、待っている』佐藤杏子・岡本香音監督作品/2021年/25分

★『風たちの午後』と同時上映

『形をとって』

写真家を目指す藤永あきは、高校時代の友人・緒崎エレナと上京する。それから二年経った今も、あきはエレナをカメラに収め続ける。しかし、エレナの恋人・水上圭一郎がエレナをつれ出し、あきとエレナの繋がりは激しくほどけてゆく。フィルムに残ったのは、たしかな記憶。あるいは、形にならないものへの憧憬。

■監督・脚本 宮崎樹里愛
■助監督 丸林ありあ/平田純哉
■撮影 平井志直/作花素至
■録音 畠山修/中野陽介/上田悠人
■照明 平井志直/喜井大二朗
■美術・衣装 清田睦月
■編集 平井志直/前田柊
■スチール 平井志直/宮崎樹里愛
■製作 星野瑠海
■ロケーション協力 黒澤家

■出演 七瀬雪/長井美紀子/笹田伶

『冷めるのを、待っている』

高校生の梓は、ある日恋人の健斗に紹介され、同じクラスの真理子と知り合う。人付き合いが苦手な梓にとって、真理子との日々は彩りに満ちていた。真理子に魅せられていく中で、自分の気持ちに戸惑いを覚える梓。熱を帯びた感情が言葉になってこぼれてしまった時、それぞれの思惑はどう揺れ動くのだろうか。

■監督 佐藤杏子・岡本香音
■脚本 佐藤杏子
■助監督 石田美月/冨岡利彩
■撮影 岡本香音
■照明 原田季和
■録音 馮程静儀
■制作 佐川尚央/佐々木諒平/新倉拓樹/藤本エイスケ
■音楽 向井浩太郎/佐々木諒平
■広報 大串悠人/木造希

■出演 森川色/関口蒼/加藤碧

【参考上映Ⓓ】風たちの午後 デジタルリマスター版
Afternoon Breezes

矢崎仁司監督作品/1980=2019年/日本/110分/DCP/スタンダード

■ヨコハマ映画祭自主製作映画賞 ほか多数ノミネート

©︎2019 映画「風たちの午後デジタルリマスター版」製作委員会

★『形をとって』『冷めるのを、待っている』と同時上映

見えない恋、聴こえる愛 真夏の午後、世界を震撼させた衝撃のラストが――

美津の誕生日。夏子はお揃いの乙女座のネックレスとバラの花を買って来る。しかしアパートの窓には白いハンカチ。それは美津の恋人・英男が来ている合図だった。ひそかに美津を愛してしまった夏子。彼女を独り占めしようと思うがゆえに英男に近づく夏子は…

1980年、当時日本はおろか世界でも恋愛の形が閉鎖的であったこの時代に、20代になったばかりの青年・矢崎仁司はテーマや題材を特別に意識することなく、自由な発想で映画『風たちの午後』を仲間たちと撮りあげた。「女の子が女の子を好きになる」というセンセーショナルな作品が日本から生まれたことは世界中に衝撃を与え、いくつもの海外の映画祭を駆け巡った。

音楽の著作権問題で上映ができず長い間封印されてきた本作が、今回デジタルリマスター版として奇跡の修復が実現。伝説の映画が40年の時を経てスクリーンで蘇る。

■監督 矢崎仁司
■脚本 長崎俊一/矢崎仁司
■撮影 石井勲/小松原淳
■編集 中島吾郎/石沢清美/目見田健
■音楽 信田和雄/阿部雅志/内田龍男/矢野博司/BOOZY

■出演 綾せつこ/伊藤奈穂美/阿竹真理/杉田陽志

【学生作品Ⓔ】こねこ + 弾ける
【Student filmⒺ】Koneko + Hajikeru

『こねこ』山口あいり監督作品/2021年/19分 『弾ける』松林悠依監督作品/2022年/27分

★『きみの面影をいまだ夢みる』+『共想』と同時上映

『こねこ』

「もしあの猫が怪我してて、人に手を差し伸べられたらどんな気持ちになると思う?」
高校生になったりんは、友達を作るために大好きな読書をやめる決意をする。登校初日、下駄箱で出会った渡辺玲。ある日、玲に謎の質問を投げかけられたりんは、その答えを見つけていく。


■監督・脚本 山口あいり
■助監督 漆原千聖/大角朋也
■撮影監督 岡本香音
■演出・撮影 藤本エイスケ
■照明 古川開
■録音 金田孝尚/関口雄登
■衣装・美術 川窪亜都
■制作 漆原千聖
■VFX・整音 岡本香音
■音楽 松本敏将

■出演 モカ/犬飼直紀/藤井咲有里/佐藤恵璃佳/宮ケ崎徳子

『弾ける』

高校を卒業して田舎のスーパーで働きながら、母親と2人で暮らす夏実。東京から越してきて、町で不倫の噂をされている主婦の桂子。ある日二人は川辺で出会い、夏実は桂子に惹かれていく。そんな中町に不穏な空気が漂い始める。一体、2人はどこへ向かうのか。


■監督 松林悠依
■撮影 佐々木諒平/吉田航
■照明 中野巧巳/横山拳吾
■録音 堀井勇士/渡邊百花/喜井大二朗
■助監督 辻幸菜
■記録 大河原諄
■美術 有松美汐/並木景
■メイク 国崎奈那子 増野惇子
■衣装 長尾佳音
■音響効果 嶋本浅之
■スチール シャ ヒロヤス

■出演 吉野志乃/鈴木はるか/有賀さやか/鏑木悠利/河野通晃/まひろ玲希/小財真樹/藤原絵里/川合結人/木許昌子

【参考上映Ⓔ】共想 + きみの面影をいまだ夢みる
Wish we were here + I’m still dreaming of your face

篠崎誠監督作品/『共想』2018年・76分/『きみの面影をいまだ夢みる』2021年・15分/日本/ブルーレイ/ビスタ

comteg+篠崎誠

★『こねこ』『弾ける』と同時上映
★『きみの面影をいまだ夢みる』→『共想』の順で上映いたします。

『共想』

東京都内の新興住宅地で暮らす幼なじみの珠子と善美。2011年3月11日、珠子の誕生日に起きた大震災をきっかけに、2人の間に小さな齟齬が生まれていく様子を描きだしている。

「あれから」「SHARING」に続き、東日本大震災をみつめた映画。劇中で使用されている詩「ひかり」は監督の娘が小学生の頃に書いたもので、すごく印象的だったので、いつか映画で使ってもよいかと許可を得ていたものである。ラストシーンに登場する丘は「おかえり」で使用した場所であると同時に大学生の頃に作った自主映画でも使っているので、35年ほどかけて、3回も撮っている場所である。


■監督 篠崎誠

■出演 矢崎初音/柗下仁美/櫻井保幸/大杉樹里杏/播磨誌織/村上春奈

『きみの面影をいまだ夢みる』

コロナ禍で人気のない学校の片隅で、「今はもうここにはいない人たち」への想いを綴った複数の文章を読み続ける一人の女性をとらえた短編。雨が降り、風が吹き、いつの間にか夜の帳が降り、月日は巡り、桜は散っていく。時が流れてもきみへの想いは消えない。